外伝〜新教授の依頼〜前篇
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の位置に戻ってロイド達に伝えた。
「ありがとう、セラさん。」
「助かります。」
「……それじゃあみんな。休憩もそろそろ終わるし、私はこれで失礼するわね。」
「ああ、色々ありがとう。」
「お世話になりました。」
「ううん、どういたしまして。それじゃ、これからも色々と大変だと思うけど……がんばってね、ロイド。」
「ああ、そっちもね。」
そしてセシルはロイド達から去って行った。
「……く〜っ、常々憎たらしいやつだなお前は!『がんばってね、ロイド笙・』……だってよ、だってよ!」
「べ、別にハートマークはついてなかっただろ……」
セシルが去った後ランディに言われたロイドは溜息を吐いて言った。
「フフ、そんなことを言って少し残念なんじゃないのかい?噂の熱〜い抱擁も今回は見られなかったみたいだし。」
「ああ、そういえば……」
「うふっ♪そういえばそんな話を聞いた事があったわね♪」
「えっ、そんなことをっ……!?」
「お、おいおい……下手したらリウイ陛下も嫉妬するぞ?」
そして静かな笑みを浮かべて言ったワジの言葉を聞いたエリィはある事を思い出し、エルファティシアはからかいの表情でロイドを見つめ、ノエルは驚き、リィンは冷や汗をかいてロイドを見つめた。
「ああ、もう!いいからさっさと教授のところに行こう!研究棟は病院の屋上から、薬学研究室は研究棟の4階!さあ、行くぞ!」
一方ロイドは無理やり話を終わらせた。
(やれやれ、勢いでごまかしちまってまあ。)
(ふふ、これだからからかい甲斐があるよね。)
(そうね♪)
その様子を見たランディとワジ、エルファティシアは小声で会話し
「……聞こえてるぞ、そこっ!」
ロイドは振り向いてランディ達を睨んで指摘した。
その後ロイド達は研究棟に向かい、依頼者がいる部屋に入った…………
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