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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
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れはしないように言っておいたから。……まあ、私がリウイさん達と一緒に暮らし始めたら、私の護衛として配属されるのでしょうけどね……」

尋ねられたセシルは苦笑しながら答え

「…………………………」

それを聞いたロイドは複雑そうな表情で黙り込んでいた。

「そう言えばずっと気になっていたのだけど、どうして今もクロスベルで看護婦なんてしているのかしら?普通、側室の一人になったら嫁いだ”王”の傍にいるのが通例でしょう?」

その時エルファティシアは疑問に思っていた事を口にしたが

「フフ、それは秘密♪………さてと……わたしの方も改めて自己紹介させてもらおうかしら。こほん……このウルスラ病院に勤める、看護師のセシル・ノイエスです。ふふ、私の可愛い弟のロイドを、どうかよろしくお願いしますね。」

セシルは答えを誤魔化した後改めて名乗った。



「セシル姉ってば……厳密には姉弟じゃないだろ?コホン、えっと……子供のころから何かとお世話になっている人なんだ。」

セシルの言葉を聞いたロイドは呆れた後ワジ達を見回して説明した。

「もう、ロイドったら照れちゃって。」

「て、照れてるわけじゃないって。」

「うーん、それにしても……ワジ君もノエルさんもとっても美人よねえ。ロイド、エリィさんと付き合っているとはいえ、次々と手を出して肝心のエリィさんに愛想を尽かされちゃ駄目よ?」

「……そうね。セシルさんの言う通りね。」

「な、なんでそうなるんだよ!?って、エリィもそこで何でセシル姉の言う事に頷くんだよ!?」

そして真剣な表情のセシルとジト目のエリィに見つめられたロイドは慌てた後指摘したが

「あら……”まだ”自覚していなかったの?」

「うっ…………」

すざましい威圧を纏った笑顔のエリィに微笑まれて言葉を無くし

(くかかかかっ!このままだと将来は尻に敷かれるぞ、ロイド!)

(フウ………この子の無意識に女性を惹きこむ性格だけは対処できないのよね……おかげでメヒーシャと将軍からよく苦情を言われるし……)

(……段々と姉に似てきているな……まあ、姉妹共々同類の存在を好きになったようなものだしな…………)

それを見ていたギレゼルは笑い、ルファディエルは溜息を吐き、メヒーシャは呆れた表情になっていた。

「フフ……ちなみにエリィさん、ロイドとの関係はどこまで進んだのかしら?結婚はいつするのかしら?」

「ええっ!?そ、それは……」

「ちょ、セシル姉……!」

そしてセシルに尋ねられたエリィは顔を真っ赤にし、セシルの言葉を聞いたロイドも顔を真っ赤にし

「はっ……!そうよね、私とした事が配慮が足りなかったわ。エリィさん、妊娠の傾向があったらすぐに私に相談し
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