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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
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ら?一応、私とリウイさんの関係は世間の人達には秘密にしているし。”様”付けとかで呼ばれたりしたら、何事かと事情を知らない人達が思ってしまうわ。」

リィンの話を聞いて頷いた後苦笑しながら言い

「……わかりました。……それでは普通に年上の方と接する形の口調で話させてもらいます、セシルさん。」

「ええ、よろしくね。」

リィンの答えを聞いて微笑んだ。

「へえ……あの”英雄王”の側室の一人である事は未だに秘密にされているんだ?エリィのお姉さん―――”聖皇妃”の事は世間に周知済みなのに。」

2人の会話を聞いていたワジは意外そうな表情をしてロイド達に尋ね

「ああ……リウイ陛下の配慮のおかげだよ。もしセシル姉が陛下の側室の一人だって世間に周知されたら、セシル姉、今まで通りの仕事も出来なくなる可能性が出て来る上、陛下の弱みを握る為にセシル姉の事を狙う人達が出て来てもおかしくないからな……」

尋ねられたロイドは答えた後真剣な表情で言った。

「ちなみにさっきリィンは”あのパリエ家”と言ってたけど、やっぱり第一側室の家系はメンフィルではそんなに有名なのかしら?確かティナ様……だったかしら?その方がお義兄様の前第一側室にしてセシルさんの前世なんですよね?」

「ええ。…………私の前世――――ティナ・パリエがマーシルン家の長女にして最初の子供であるティアを産んだ時点で平民だったパリエ家が第一側室の家系として皇家と直接的な縁がある貴族として認められたのよ。……まあ、本人はそんな凄い身分は欲しくなかったのだけど、本来なら”庶子”であるティアを守る為や明るい未来を示してあげる為、そしてリウイさんの強い希望もあったから悩みぬいた末、仕方なく身分を受け取ったのよ。」

エリィの疑問を聞いたセシルは頷いた後苦笑しながら言い

「ちなみに現当主のティア様は母親であるティナ様の意向によって皇位継承権は早々に辞退しているんだ。まあ、それでも皇家の一員である事には間違いないから、親衛隊は設立されているし、最近ではセシルさんの親衛隊も設立されたんだ。」

リィンはセシルの説明を補足した。

「ええっ!?セ、セシル姉にメンフィル兵の親衛隊が……!?」

「た、確かに皇家の一員ならいてもおかしくはないですけど……」

リィンの説明を聞いたロイドは驚き、エリィは驚きの表情でロイドと共にセシルを見つめ

「フフ……私も必要ないって言ったのだけど、側室の一人になったからには設立する必要があるって押し切られちゃって…………」

見つめられたセシルは苦笑しながら答えた。

「も、もしかしてもう既にクロスベルにセシルさんの親衛隊の方がいるのですか!?」

セシルの言葉を聞いたノエルは真剣な表情で尋ね

「ううん。さすがにそ
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