外伝〜タングラム門の警備隊演習の参加要請〜前篇
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の使用を禁止されているのに……さすがでありますッ!」
地面に膝をついている警備隊員達は感心していた。
「なんとかなったみたいだね。」
一方ワジは静かな笑みを浮かべ
「アーツが使えない状況は戦闘中に何度か体験したことがあるけど……今回みたいに最初から使えないっていうのはなかなか大変だな。」
「ああ。中々体験できない訓練になった。」
疲れた表情で呟いたロイドの言葉にリィンは頷き
「1年ちょっと前の、リベールの導力停止現象のときもこんな感じだったのかしら……」
エリィは疲れた表情で溜息を吐いた。
「”ダグラス式”第1段階は危なげなく突破できたようだな。それでは続けて、第2段階……今度は戦技の使用を禁止した上で戦ってもらうぞ。」
「おいおい、まだやんのかよ!?しかも戦技を禁止だぁ!?」
「あ、あのまさか魔術も駄目なのですか………?」
そしてダグラスの話を聞いたランディは驚いて声を上げて尋ね、エリィは不安そうな表情で尋ね
「なぁに、お前達だったら何とかなるだろう。……それと魔術も当然、禁止だ。良い経験だと思って、一丁、やってみるといい。」
尋ねられたダグラスは口元に笑みを浮かべて言い
「少尉……キビしすぎです……」
「アハハ……私は外されて良かったわ〜。さすがに魔術を禁止されちゃ、かなりマズイし……」
ノエルは疲れた表情で溜息を吐き、エルファティシアは苦笑していた。
「よし、警備隊員起立!双方、戦闘態勢に入れ!」
「ハッ!!」
するとその時ダグラスの号令によって警備隊員達は立ち上がって再び武器を構えた。
「くっ……戦技や魔術を使えないのは正直つらいけど……なんとか、アーツと通常攻撃を混ぜて勝つぞ!」
「……ええ!」
「ああ!」
唇を噛みしめた後言ったロイドの言葉にエリィとリィンは頷き
「……始めッ!」
ダグラスの号令の元、ロイド達は再び戦闘を開始した!戦技や魔術が使えない事によってロイド達は苦戦を強いられたが、それぞれが協力して通常攻撃やアーツで警備隊員達を戦闘不能にした。
「うむ、そこまで!」
戦闘不能になり、地面に膝をついた警備隊員達を見たダグラスは声を上げた。
「くはー、マジかよ……」
「まさか、ここまでやるとはな。」
地面に膝をついている警備隊員達は驚いたり感心したりしていた。
「ふぅ……さすがに辛かったですね。」
「ああ……戦技がどれだけ戦いにおいて重要だったかわかるな。」
「ま、何とかなったようだしいいじゃねぇか。どーよ、これで文句はねえだろ!」
一方ノエルとロイドは安堵の溜息を吐き
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