暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜タングラム門の警備隊演習の参加要請〜前篇
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認を聞いたエリィはロイドに助言し

「どうする、早速演習を始めてもいいか?」

ダグラスは再び尋ねた。

「ええ、こちらも準備はできてます。」

「よし。シーカー曹長も、警備隊が相手だからといって戸惑わないようにな。警備隊員と相対することで新たに学べることもあるだろう。」

「はっ、了解しました!」

「それでは、早速演習を開始するぞ。全員、屋外の駐車場に移動してくれ。」

その後ロイド達は演習する場所に移動した。



「それではこれより”ダグラス式演習プログラム”を開始する。双方、準備はいいか?」

「ダイモン隊員以下5名、準備完了しております。」

「特務支援課も、同じく。」

「よし。なお、これから行う戦闘では、特務支援課チームのアーツの使用を一切禁止する。」

「ちょ……ちょっと待ってください!こちらだけアーツなしなんて、さすがに不利すぎるんじゃ……」

ダグラスの説明を聞いたロイドは驚いた後意見をしたが

「なるほどな、これが噂の”ダグラス式”の一つってわけか。」

ランディは納得した様子で頷いた。

「その通り。この演習プログラムは、様々な不利な条件を踏まえてどう戦うかを試すものだ。そうすることで、様々な状況に対応する力を高めるのが狙いなのさ。その為、不利な条件があっても意味がないエルファティシア・ノウゲートは真っ先に演習のメンバーから外させてもらった。」

「なるほど、『鬼』の名は伊達じゃないってことだ。フフ……面白くなってきたじゃないか。」

「ふぅ……やるしかないみたいね。」

ダグラスの説明を聞いたワジは静かな笑みを浮かべ、エリィは溜息を吐いた。

「話はついたようだな?それでは……全員、構えをとれ!」

そしてダグラスの号令の元、警備隊員とロイド達はそれぞれ武器を構えた。

「はっ!!」

「相手は戦闘のプロ、警備隊員……しかもアーツは使えない上エルファティシアさんの援護はなし、か。みんな、油断するな!絶対に活路を見いだせるはずだ!」

「りょ、了解です!」

「……始めっ!」

そしてロイド達は戦闘を開始した!



「みんな、一気に行くぞ!!」

戦闘開始早々ロイドはクラフト―――鼓舞で仲間達の闘志を高め

「「エニグマ駆動……………喰らえっ!!」」

警備隊員達はオーブメントを駆動開始した後クラフト―――ナパームグレネードを一斉に放ち、それを受けたロイド達は傷を負ったり火傷をしたりしてのけ反り

「「「そこだっ!!」」」

スタンハルバードを持った警備隊員達はクラフト―――大切断で一斉に襲い掛かった!

「オォォォ……フンッ!!」

「オォォォ……セイッ!!」

「「「ガッ!?」」」
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