1397話
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、しーっという仕草をする。
それでも周囲にいる何人かは、こちらへと視線を向けていた。
「……取りあえず場所を移した方がいいんじゃない? アクセルもそっちの娘達には興味があるみたいだし」
少し呆れた表情でシェリルが言ってくるに対し、少し考える。
まぁ、今現在のホーク姉妹がどんな待遇にいるのか、ミネルバやら何やらがどういう扱いになっているのかといった内容には興味があるし、デュランダルがどう動いているのかというのも気になるのは間違いない。
その辺の情報を聞くという意味も含め、2人に対して口を開く。
「どうだ? よければ少しお茶でも」
「……下手なナンパよ、それだと」
言われてみればシェリルの言葉通りなような気もしてきたが、咄嗟に出た言葉がそれだったんだから仕方がない。
向こうに取っても今の言葉は少し意表を突かれたのか、ルナマリアとメイリンの2人は驚いた表情をしていたが、やがてルナマリアが頷きを返す。
「分かりました。ご馳走になります」
あっさりと俺の誘いに乗ってきたルナマリアに、驚きの声を上げたのは当然のようにメイリン。
「ちょっ、お、お姉ちゃん。いいの!?」
「いいのよ。向こうから誘ってきてるんだから、それこそここで断ったら失礼じゃない。ほら、行くわよ。相手はアクセル代表とシェリル・ノームなんだから。こんな機会滅多にないんだからね?」
……何だか今の最後の言葉、微妙にシェリルっぽい気がするな。
シェリルの方もそんなルナマリアの言葉に、面白そうな笑みを浮かべている。
この2人、結構相性がいいのか?
まぁ、どっちもそれなりにグイグイ行く性格ってのは事実だけど。
「じゃあ、取りあえずどこかでお茶でも飲むか。紅茶の美味い店を知ってたら教えてくれるか?」
「えっと、そうですね。……ここから少し離れた場所にあるサン・ジェルマンってお店の紅茶が美味しいらしいですよ」
サン・ジェルマン……また、妙な名前を。
というか、何だってそんな店名にしたんだ?
サン・ジェルマンってのは、中世に実在した人物で、不老不死だとかなんとか言われてた人物だった筈。
錬金術の研究もしてたって話だったか?
ともあれ、その店を経営している人物が何を思ってそんな名前を付けたのかは疑問だったが、それでも紅茶が美味いのであれば俺としても否はない。
「じゃあ、行くか。案内を頼めるか?」
「あ、はい! ……ほら、メイリン。いつまでも固まっていないで。折角の休みにこんな有名人に会えたんだから、思い切り楽しまないと」
「お姉ちゃん……何でそんなに元気なのよ」
メイリンがルナマリアに対してどこか驚いたような視線を向けていた。
いやまぁ、その気持ちは分からないでもない。
シェリル
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