1397話
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動かされ、ルナマリアの方へと向けられる。
……さすがにシェリル。俺の好みには敏感だな。
そう思いつつ、何とか誤魔化す。
「ちょっと見覚えのある人物かと思っただけだよ。別にどうこうってつもりはない」
「本当かしら? その割りには視線が怪しかったわよ?」
「それは……」
「あのっ!」
俺とシェリルが話していると、不意に話題の人物……ルナマリアが俺の方へと声を掛けてくる。
「そのっ、妹がごめんなさい! お怪我はありませんか?」
「ええ、大丈夫よ。アクセルが咄嗟に抱き寄せてくれたから」
「あの……すいません」
ルナマリアに続き、メイリンの方も頭を下げてくる。
姉の方が主導権を握っているというか、行動的なのも原作と同じなんだな。
原作ではアスランと一緒にザフトから脱走するなんて真似をしたから、必ずしも妹の方に行動力がないって訳じゃないんだろうが。
それにオペレーターをやってるだけあって、ある程度はハッキングの能力とかもあるし。
シェリルも、ルナマリアはともかくメイリンの方に対しては対抗心のようなものはないらしく、俺から離れると笑みを浮かべて口を開く。
……どことなくシェリルが可愛がっているランカと似た雰囲気があるのも、態度が柔らかくなった理由だろうな。
「……あら? 貴方どこかで……」
メイリンとシェリルが会話を交わしている横で、ルナマリアは俺の方へと視線を向け……
「あ、シェ、シェリル!? シェリル・ノーム!?」
メイリンが小さく叫ぶ。
それでも咄嗟に口を押さえたのが幸いし、店の中にいる客や、周囲を通っている通行人には殆ど聞こえなかったらしい。
……ネギま世界とは違い、このSEED世界だとシャドウミラーの存在がオープンになっている影響もあって、シェリルは顔を出して歌手として活動している。
それでもメイクや、マクロス世界特有の踊っていながらリアルタイムで衣装や化粧すら変わっていくというシステムの影響で、シェリルをシェリルと分かりにくいんだが……それでも分かる奴には分かるらしい。
「って、貴方、もしかしてアクセル代表!?」
シェリルの名前からシャドウミラー、そして俺に辿り着いたのか、ルナマリアが俺の方へと向けて驚愕の視線を向ける。
……SEED世界での俺の露出度は決して高い訳じゃない筈なんだけどな。
一応各陣営のトップに近い位置にいる者達であれば、俺の顔を知ってる者も多い。
だが、ホーク姉妹は当然ながらトップにいる訳ではなく、いいところMSパイロットの精鋭といったところだ。……いや、メイリンの方はオペレーターか。
ともあれ、そんな状況にも関わらず俺の顔を知っているというのは完全に予想外だった。
「静かに」
口の前で指を立て
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