1397話
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がらシェリルに引っ張られていったのは、女物の服を専門に扱っている服屋だった。
「俺にファッションセンスの類を期待するなよ?」
自慢じゃないが、俺のファッションセセンスはとてもいいとは言えない。
普段着ている服に関しては、軍服の改造服なので特にセンスとかそういうのは必要ないんだが……
「別にそこまで難しい事を期待している訳じゃないわ。単に、あたしに似合うかどうかってのを教えて欲しいのよ。着ている服を見せたいのはアクセルなんだから、やっぱりアクセルが喜んでくれる服を着るのがいいでしょ? まぁ、サプライズ的にアクセルが見た事もないような服を着るのもいいかもしれないけど……それは取りあえずまた今度ね」
笑みを浮かべ、シェリルが俺を引っ張って服屋の中に入ろうとし……
「っと!」
シェリルの手を引っ張り、バランスが崩れたその身体を抱きしめる。
「わぁっ! ……え? あれ?」
丁度服屋から出て来た女が、目の前にいたシェリルが一瞬にして消えたのを見て驚き、戸惑いの声を上げる。
「ちょっとメイリン、大丈夫!」
「あ、お姉ちゃん。うん、大丈夫ぶつかってない……か……ら……」
シェリルとぶつかりそうになった人物が、俺の腕の中にいるシェリルを見て驚きの表情を浮かべる。
いやまぁ、ぶつかりそうになったかと思えばこんな風になってるんだから、そりゃあ驚くか。
そして俺もまた目の前に光景に……正確には目の前にいる人物と、その人物に姉と呼ばれた人物を見て驚く。
何故なら、目の前にいる二人が誰なのかを俺の原作知識が知っていたからだ。
シェリルとぶつかりそうになったのが、メイリン・ホーク。そして姉と呼ばれたのかルナマリア・ホーク。共にガンダムSEED DESTINYに出てくる原作キャラだ。しかもメイン級の。……メイリンは違うか?
ともあれ、シンはオーブ軍に入隊してたけどホーク姉妹の方はまだプラントにいたんだな。
俺の方を見ていると、原作に近い雰囲気を醸し出している。
妹の方はどちからと言えば可愛い系というか、子供っぽい感じで、姉の方は大人っぽい美人系といった感じ。
……射撃は得意じゃないとか言ってたのに、何故かザクウォーリアでは長距離射撃ばかりやっていた印象があるが。
個人的にはその辺も含めて好きな相手だっただけに、まさかこんな場所で会うとは思ってもみなかった。
「……ちょっとアクセル。恋人を抱きしめながら他の女に目を向けるって、男としてどうなのかしら?」
シェリルが腕の中でジト目を俺へと向けてくる。
「ああ、いや。別にそんなつもりでいた訳じゃないって」
「ふーん……その割りには、そっちの娘に随分と意識を取られてたようだけど?」
シェリルの視線が俺の顔から
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