第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#17
戦慄の暗殺者V 〜Illuminati Cradle〜
[14/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
その存在の全てを!
過去も現在も未来も、己が欲望の為だけに嘲笑いながら喰い潰し、
そして虚無の彼方へと消し飛ばしてしまおうとする異次元世界の住人。
“紅世の徒!”
そして!
その支配者DIO!!
赦すことは、出来ない。
赦せる筈が、ない!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!
この街にはいま、祖父であるジョセフがいる。
母であるホリィがいる。
決して仲が良かったわけではないが、同じ学園に通う生徒達。
鬱陶しいが、純粋に自分を慕い気づかってくる女生徒達。
更に毛嫌いしていた教師や刑事の中にも、
矛盾に満ちた社会へのわだかまりを晴らすため日夜争いに明け暮れる
自分の身を真剣に案じてくれる者がいた。
その彼らにもきっと、自分と同じようにその身を案じ、
帰りを待つ者達がいる筈だ。
それならば!
護らなければならない。
闘わなければならない。
誰もやらないならこのオレが。
“空条 承太郎” が!
この街を統括する不良の 「頭」 として。
ジョースターの血統の 「末裔」 として。
何よりも一人の 『男』 として!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!
人ならざる能力、『幽波紋』
その力を持たない者達からすれば、 懼れられ、そして蔑まれ、
疎まれ貶められるだけの能力なのかもしれない。
そしてその目に視えない、同類以外誰にも解らないソレを自在に操る
超能力者 『スタンド使い』 は、異分子として世界から淘汰される
存在でしかないのかもしれない。
血塗られた闇の歴史の中で、際限なく繰り返された悲劇のように。
しかし、それでも。
この能力に何か 「意味」 があるとするのならば。
この能力が生まれた 「理由」 があるというのならば。
“こういう時の為に生まれた能力の筈だ”
ジョセフやエリザベス、そしてその祖先であるジョナサン・ジョースターの
『波紋法』 が呪われた 「石仮面」 によって生み出された 「吸血鬼」 や
その創造主である 『柱の男』 のような人智の及ばない超生物から
人類を護る為に生まれた能力であるのなら、
自分の能力 『幽波紋』 は “紅世の徒” のような
異次元世界の魔物から何かを護る為に生まれた力の筈だ。
「――ッッ!!」
承太郎の碧い双眸に、気高きダイヤモンドすらも凌駕する
決意と覚悟
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ