第五話〜目覚めの風〜
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達を見るのが嬉しい。
「あれ?雛苺、翠星石達はどうした?」
「翠星石たちはー、シオンのところにお出かけしてるのー!」
「え、大丈夫かな。」
彼女達ローゼンメイデンは世間的に見れば綺麗だし、勝手に動いて喋る人形だ。そんな人形を一般人が見れば大変な事になるに違いない。翠星石もそれはわかってるだろうけど、2人だけというのが心配だ。基本的に世間知らずだし、翠星石は抜けてるところがあるし、蒼星石は以外とズレてるとこもある。考えれば考えるほど心配になってきた。
「あっ、そういえば水銀燈の姿も見えないかしら!」
「そうか、知らないんだったな。水銀燈は、、、。」
僕は金糸雀に水銀燈と紫苑さんの事を話した。話せること全部。
「そうだったの。あの子が、、。」
金糸雀は嬉しそうに話を聞いてくれた。
「水銀燈、いつも一人だったかしら。姉妹だけの時も、どこか離れたところにいた。だから、ずっとそばにいてくれる人ができたのは、その、嬉しいかしら。」
自分のことのように話すその様子は、姉妹の絆を感じさせた。それはそのまま僕のやる気になった。膝を叩き立ち上がる。
「桜田くん?どこに?」
「ローゼンの部屋、今日は時間がたっぷりあるからな。雛苺と遊んでやってくれよ。」
「あ。カナも行くかしらー!」
早く全員で笑ってもらいたい。そんな気持ちで僕はリビングを出た。
ーーーーーーーーーーーーーーー
今日も花屋シオンは営業中。
「そろそろか、、、。」
平日は来る人も少ない。そんな中来てくれたおばあちゃんを見送って、呟いた。そう、今日は小さなお客さんを待っている。美咲さんへの来客は珍しくないが、僕への来客は初めてだ。
「シオくん、どうしたの?珍しくソワソワしてる。」
僕の様子に気づいたのか美咲さんが声をかける。
「そうですか?あ、美咲さん今日は早めに上がりますよね?」
「うん、知り合いとの話し合いでね。なぁに?私がいるとまずいの?」
「まあ詳しくは言えませんが、そういうことです。」
なんだか不満そうな様子の美咲さんは予定した時間よりも早くに上がる準備をしてしまった。
「別に早く出て行ってほしいわけではないんですが、、、。すみません。」
「いいのよ気にしなくて。それより、楽しんでねシオくん。初めてでしょ?お客さん。」
はい、と素直に返すと美咲さんは笑顔を見せてくれた。そして嬉しそうに知り合いに会いに店を出て行った。そのすぐあとに、陰からひょっこりと顔が出てきた。蒼星石だ。僕と目を合わせると姿を現して奥に隠れているのだろう翠星石を呼んだ。
「ほら、紫苑さんだよ翠星石。大丈夫、誰もいないから。」
手を引かれてオドオ
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