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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#33 2つの素敵で綺麗なもの
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って、夜空を見るのも。……うん。今度誘ってみるかな……」
次に家族と出会う時。
それは、全てが解決していて、皆が無事で――皆笑顔で手を取り合う時だ。
アルは、そんな未来を思い描きながら――暫く夜空を見上げているのだった。
そんな時だった。
「………? あら? あれは……アル?」
甲板に出てきていたのはアルだけではなかった。
夜風に、長い髪を靡かせながら、ゆっくりとアルに近づいていくのは、ティアだった。
「アル。どうしたの? ……眠れないの?」
ティアは、寝転んでいるアルの顔を覗き込んだ。
「あ。ティア。ははは… うん。そんな感じだよ。でも びっくりした。星を見てたら、突然ティアの顔が出てきたんだもん」
アルは、笑いながらそう言っていた。
「あら… それはごめんなさい。邪魔しちゃったかしら?」
ティアも少し笑いながらそう返した。でも、アルは笑顔で首を横に振る。
「いいや 全然だよ。だって、星を……綺麗なものを見てたんだからさ。……ティアの事、邪魔だなんて思わないよ。それに、夜空の星も、ティアも、両方とも素敵だからね?」
臆面も無く計算もなく、ただただそう返すアル。
こう言う性格だと言う事は、ティア自身もよく判っている、判っている筈だったのだけど、やっぱりストレートに言われたら当然ながら。
「ッ/// も、もう !何を言うのっ!」
顔を紅潮させてしまうのも無理は無い。だが、ティアにとっては不幸中の幸いだったのが、今がアルと2人しかいない、と言う事。なぜなら、この場に他の皆がいれば何を言われるか判ったものじゃないからだ。
「え??? どうしたの??」
アルは、アルには、ティアが突然顔を赤くした理由がよく判らなかった様だ。その事、アルの感性もよく理解しているティアは、顔を紅潮させたまま、軽くため息を吐いて説明をする。
「………はぁ。アル。貴方も褒められたりしたら照れる、って言うでしょう?」
「え…? あ、うん。そうだね。何度も、あったけど……やっぱり、なかなか 慣れなくてさ……」
アルは、うんうん、と頷くと ティアは そんなアルの鼻先に指を当てがって一言。
「……それと同じ事。……なのよ? 今、アルが言っている事は」
苦笑いをしたまま、ティアはアルにそう言った。
「あ…」
それを訊いて、アルは漸く理解した様だ。……勿論
全てを
(
・・・
)
と言う訳ではなさそうだが。
つまり、『綺麗だ』と言う言葉も当然ながら、褒め言葉である。アルにとっては 何度も何度も言われてきた事で、気恥ずかしくなった事も多く、直ぐに理解できたので。慌てて
「そ、そっか。そうだよね。 うん。ゴメンゴメン、ティ
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