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オズのボタン=ブライト
第八幕その十一

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「そして楽しむのじゃ」
「ううん、本当に何でも」
「そうじゃ、何でもするぞ」
「じゃあ僕もあやとりしていいんだね」
「よいぞ」 
 笑っての返事でした。
「そうしてもな」
「じゃああやとりしてみるね」
「これまでしたことはなかったのか」
「だって女の子がするものと思っていたから」
 あやとりはというのです。
「それでしなかったんだ」
「そうしたことってあるよね」 
 カルロスもコーヒーを飲みながら応えました、生クリームの下にあるコーヒーはクリームに熱が阻まれて熱いままです。それでいてコーヒーの中にクリームが幾分か溶けていてそれで黒からブラウンに色を変えています。
「男の子がするもの、女の子がするもの」
「誰が決めたか知らないけれど」
「そう決まってることあるよね」
「そうだよね」
 ボタンはカルロスにも頷いて応えます。
「あやとりにしてもそうで」
「他にもね」
「あるね」 
 本当にというのです。
「法律で決まっていないのに」
「オズの国でそうした法律はないわ」
 オズマがオズの国の国家元首として答えます。
「男の子でも女の子でもね」
「どうした遊びでもだね」
「していいのよ」 
 ボタンに答えるのでした。
「実際にね」
「誰かの迷惑にならなかったら」
「いいのよ」 
 どんな遊びをしてもいいというのです。
「そうしてね」
「そうなんだね」
「だからね」
「僕があやとりしてもいいんだね」
「王様もね」
 この人もというのです。
「だからボタンがあやとりをしたいのなら」
「していいし」
「他の遊びをしていいわよ」
「じゃあそうするね」
「考えてみたらそうした人いたよ」 
 カルロスはここで思い出した人がいました。
「漫画のキャラクターでね」
「あの漫画ね」
 応えたのは恵梨香でした。
「青いネコ型ロボットの出る」
「うん、その漫画で出てるよね」
「眼鏡をかけた男の子ね」
「あのキャラクターあやとり得意だよね」
「射撃とね」 
 この二つがというのです。
「凄く得意よね」
「男の子だけれどあやとり得意だよね」
「誰にも負けないわよ」
 射撃とこのことについてはというのです。
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