第八幕その八
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「ウィーンはオーストリアの首都なのよ」
「ふうん、エメラルドの都みたいなんだねウィーンで」
ここまで聞いてこう思ったカルロスでした。
「それじゃあ」
「そうね、エメラルドの都がオズの国の首都ね」
「うん」
「それでウィーンはオーストリアの首都だから」
「一緒だよね」
「そうなるわね」
オズマも頷くことでした。
「確かに」
「エメラルドの都のコーヒーだと」
「緑でしょ」
「うん、コーヒー豆が緑だからね」
それで緑のコーヒーになるのです、エメラルドの都の色は緑なのでコーヒーも他のものと同じく緑色になっています。
「緑だよね」
「それだとね」
「エメラルドコーヒーかな」
「そうした名前になるかしら」
「それかグリーンコーヒー?」
こうも言ったボタンでした。
「エメラルドの都のコーヒーは」
「そうなるかしらね」
「あそこのコーヒーも美味しいよね」
「それじゃあ都に帰ったらどう?」
オズマは微笑んでカルロスに提案しました。
「都のコーヒーをね」
「うん、オズマがいいっていうのなら」
ボタンは微笑んでオズマに応えました。
「飲ませてね」
「それじゃあね」
「この国で遊んだ後は」
「都に来るのね」
「そうしていいよね」
「勿論よ」
にこりとしてです、応えたオズマでした。
「一緒に帰ってね」
「そしてだね」
「楽しみましょう」
こうお話してでした、そのうえで。
皆でピラミッドを降りてそうしてからです、皆でウィンナーコーヒーとオーストリアのお菓子を楽しむのでした。そのお菓子は。
甘いクッキーにフルーツ、それにです。
黒いとても甘いチョコレートケーキを食べて、ボタンは目を瞬かせて言いました。
「このとても美味しいケーキいいね」
「ザッハトルテっていうのよ」
そのボタンにです、オズマがお話します。
「このお菓子はね」
「ザッハトルテっていうんだ」
「そうよ」
「ふうん、これもだよね」
「オーストリアのお菓子でね」
「アメリカでも食べられていて」
「オズの国でもなの」
アメリカが反映されるお国だからです。
「食べられるのよ」
「じゃあオーストリアの人もアメリカに来ているんだね」
「その通りよ」
まさにというお返事でした。
「ドイツの人達と同じでね」
「オーストリアの人達もなんだ」
「アメリカに移住してきているの」
「それでザッハトルテもなんだ」
「こうしてね」
「オズの国でも食べられるんだね」
「そうなのよ」
オズマはボタンに笑顔でお話するのでした。
「アメリカならではよ」
「色々な国から人が来る国だから」
「色々なものが食べられるのよ」
「そしてそにアメリカがだね」
「オズの国に反映されるのよ」
「ア
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