ドキドキしてきました
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しないように左手で戦うからね。右だと力加減も上手にできるから安心だよ」
言われてみると、レオンは右手でフォークやスプーンを持っていた気がします。戦う時に左だったのは、意識してのことだったんですね。あれ?それって利き手だともっと強くなるってことかな?考えただけで怖くなってきました。
「はい!!ウェンディさんにも教えてほしいです!!」
「!!」
そして、やはりというべきでしょうか、私にも話題が振られてきました。強くなるためにするべきことか・・・
「私は、自分より強い人をよく見ることだと思います」
そう言うと、聞いていたみんなは意味が分からなかったのか、変な空気が流れます。それを見て慌てそうになる気持ちを深呼吸で落ち着けます。
「えっと・・・私が最初に入っていたギルドには強い人がいなくて・・・シリル・・・友達もみんなと一緒にいるのが楽しいって感じで、あまり戦うのは得意じゃありませんでした。
だけど、妖精の尻尾には強い人がたくさんいて、みんなと一緒にいるには、強くならなくちゃと思って・・・
ナツさんやエルザさんはすごく強くて、シリルもみんなの姿を見てどんどん成長してて、私も負けてられないなって、みんなと同じくらい強くなりたいなって思ったんです」
最初は治癒魔法と付加魔法しか使えなかった。だけど、ギルドを守るために技を覚え、同じ滅竜魔導士の人の技を見て、真似して・・・
「強い人を見ると自分もそうなりたいと思えますし、努力もできると思います。だから、強い人をよく見ることが大切だと思ったんです」
私だけだったらここまで強くはなれなかった。フェイスを破壊することも、シャルルを守ることもできなかった。みんなと一緒にいれたことが、私にとって最高の財産なんです。
パチパチパチパチパチパチ
私が話し終えると、一斉に拍手が送られます。それを聞いて、安心した私はホッと一息つきました。
「シェリア、ウェンディ、ありがとうございました!!みんなも二人のように、逞しい魔導士になれるように頑張りましょう」
大きな返事で答える魔法学校の生徒たち。彼らの拍手に包まれながら、私たちは会場を後にしました。
「ただいまぁ!!」
「ただいま帰りました」
退場した後、校長先生から依頼料をいただいて帰ろうとしたところ、部屋から出た瞬間外で待っていたみんなに捕まり、握手やサインを求められました。サインなんかしたことなかったから、どう書けばいいのかわからず、すごく手間取っちゃって、ギルドに報告に来るのが遅くなってしまいました。
「あ・・・おかえり」
「お・・・遅かったね・
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