ドキドキしてきました
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挙げます。想像を遥かに上回る人数に、心拍数がさらに上がっていきます。
「じゃあ、はいそこ」
全員を見回した上で、一番前に座っている生徒を指名する校長先生。指された生徒は小さくガッツポーズした後、その場に立ち上がります。
「二人はどっちの方が強いんですか?」
まだまだ幼い感じの生徒さん。たぶん一番下の学年の子なのかな?その子の質問は、なんとも子供らしい質問でした。
「シェリアの方が強いですよ。大魔闘演武では引き分けでしたけど、時間制限がなかったら私なんかやられちゃってましたよ」
あの時は勝ちたい一心でシェリアに挑んでいたけど、魔力もダメージも彼女には遠く及びませんでした。私が自分の考えを述べると、それを受けてシェリアが口を開きます。
「ううん。あたしたちは同じくらいかな」
私の頭を撫でながら笑顔でそう言う少女を見て、首を傾げます。シェリアの方が絶対強いと思うけど、なんで同じくらいだと思うのかな?
「魔力とか技術とかはあたしの方が上だけど、ウェンディは仲間想いだからね。その考えは、自分の力を何倍にも跳ね上がらせてくれるよ」
さっきの私の講話ともリンクさせて話してくれるシェリア。その機転のよさは、本当に彼女らしいと思いました。
「強くなるにはどんなことをすればいいですか!!」
続いての質問。次は真ん中くらいに座っている子からの質問だから、たぶん5、6年生くらいかな?元気な女の子がそう言いました。
「あたしは戦うのが好きだから、ギルドのみんなと手合わせしたりしてるよ」
実践は大事だからね、と付け加えるシェリア。すると、その答えに対してさらに質問がぶつけられました。
「もしかしてジュラさんやリオンさんとも戦ってるんですか?」
「うん!!ジュラさんは手加減してるけど、リオンとは本気でやってるよ。勝ったことはないけどね」
今は評議院再生のためにギルドを抜けているジュラさんと、エースであるリオンさん。シェリアは彼らとも手合わせしているらしいです。だからあそこまで戦い慣れているんだ。
「もしかして・・・レオンくんとも?」
恐る恐るといった感じで手を挙げる生徒。一番後ろの生徒だったから、レオンと同い年って話の学年かな?
「レオンは右手しか使わないようにしてもらってるよ。熱くなると足とか勝手に出しちゃうけどね」
人とは思えない力を持っているレオン。彼には一応ハンデをつけてもらっているらしいけど、彼の雑な性格からしてあまり意味はないみたいですね。
「え?レオンくん右利きなのに右で戦ってるんですか?」
さっき質問した子がきょとんとした顔でそう言います。あれ?レオンって左利きじゃないのかな?シリルからはそう聞いてたんだけど・・・
「レオンは右手ケガ
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