ドキドキしてきました
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されます。
「校長先生」
校長先生が出してくれたお茶を小さく会釈して受け取ります。彼は私の隣に座ると、もう一本持っていたお茶を一口口に含みます。
「いいお話だったよ、ウェンディさん」
「あ・・・ありがとうございます」
誉められて思わずハニカミながら一礼します。だけど、緊張しすぎてて何を話していたのか、あまり覚えてないんですよね。
「ウェンディさんの仲間への強い想いが、ひしひしと伝わってきましたよ」
そう言われて、何を話していたのか少しだけ思い出してきました。
私が大事だと思っているのは、ギルドの仲間や大切な人。ナツさんやエルザさんに影響されたのか、妖精の尻尾に入ってから仲間を大切にするという考えがすごく増したと思います。
私もシリルも、そのおかげで強くなれたと思ってますし、精神的にも成長できたと思います。
「そういえば、蛇姫の鱗にはシェリアたちが誘ったのかな?」
「あ!!はい!!」
妖精の尻尾が解散したというのは色んな人に広まっているみたいです。フィオーレ一になったギルドですし、みんな気にしている人が大勢いたみたい。
「妖精の尻尾の件は残念だったが、蛇姫の鱗もいいギルドだ。シェリアやレオンと切磋琢磨していってもらいたいのぅ」
「はい!!頑張ります!!」
妖精の尻尾にはあまり同世代の人がいませんでした。私とシリル、それにロメオくんの三人だけ。カナさんはそれを気にして自分が小さい頃にいた教会に連れていってくれたけど、蛇姫の鱗にはシェリアとレオンの他にも、彼女たちのお友だちがたくさんいます。それを踏まえて、校長先生はそう言ってくれたんだと思いました。
「以上です!!ご静聴ありがとうございました!!」
私と校長先生がお話していると、シェリアの講話が終わったらしく、彼女は壇上でペコリと頭を下げる。それと同時に、一斉に大きな拍手が会場中に響き渡る。
「さて、それじゃあ行こうかね」
「え?」
みんなと一緒になって拍手をしていると、不意に校長先生に壇上に上がるように指示されます。私はよくわからないまま、言われるがままにステージへと上りました。
「今日は蛇姫の鱗のシェリアとウェンディにお話をしてもらったわけですが、みんなから何か質問はないかな?」
「!!」
シェリアと並ぶように立っている私たちを指さしながら全生徒に校長先生がそう言います。予想していなかった展開に、心臓がドキッと大きく跳ねたのがわかりました。
「「「「「はいっ!!」」」」」
先生が言い終わると、たくさんの生徒たちが肘をピンッと伸ばし手を
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