ドキドキしてきました
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「わぁ・・・すごい人だね」
ここは屋内魔法練習場の指導者待合室。そこの扉を少し開き中の様子を伺っている私は思わずため息を漏らします。
たくさんの生徒が一度に練習できるようにと広々と作られたその場所を埋め尽くさんばかりに集まってくる魔導士の卵たち。アスカちゃんくらいの子からシェリアぐらいの子まで、幅広く集合しているその光景はまさしく圧巻のひと言です。
「魔法学校の全生徒が集まるんだもん、これくらいはなっちゃうよ」
私の上からわずかに開いた隙間の景色を見るシェリア。緊張しまくりな私とは違い、彼女は全然動じた様子がありません。
「ドキドキしてきました」
胸に手を当て、自分の鼓動を確認してみます。普段はゆっくりと脈を刻んでいるそれは、今はその面影など一切なく、周りに聞こえているのではないかと言うほどバクバクしています。
「もう!!しっかりしなさい!!」
「まだ始まってもいないんだよ〜」
緊張で何がなんだかわからなくなりつつある私に、足元からシャルルとセシリーが檄を飛ばします。そうは言っても、この緊張は簡単にはほぐれないよ。
「大丈夫ウェンディ!!ウェンディのありのままを見せればいいんだよ!!」
すると、静かに扉を閉めながらシェリアがそう言います。シェリアは緊張しないのかな?羨ましいなぁ。
「それで?どっちが先に話するの?」
無邪気なシェリアを羨ましそうに眺めていると、シャルルが肝心な質問をぶつけてきます。実は今回の講話の順番は、私たちが自由に決めていいということになりました。ただ、どちらがいいのか、私には正直わかりません。
「先に話しちゃった方がいいんじゃない〜?」
「え?なんで?」
私が悩んで唸っていると、セシリーが足にしがみつきながらそう言います。
「だって先に言っちゃえば早くに緊張から解放されるよ〜」
なるほど!!って納得しちゃいそうになったけど・・・
「でも最初に話すのは緊張するなぁ・・・」
後から話すのもプレッシャーがあるけど、先に話すのもそれはそれでプレッシャー。やっぱりこの依頼、やめておけばよかったかな?でもレオンは絶対来たがらないし、シリルとシェリアが二人っきりっていうのはなんだかやきもきしそうだし・・・
「シェリアが最後に締めた方が、みんなも嬉しいんじゃない?」
必死に自分を納得させている私にシャルルがアドバイスします。それもそっか、シェリアはみんなの憧れだし、砦を勤めた方がいいよね。
「じゃあ私が先に話すね!!」
「うん!!わかった!!」
ようやく決まった講話の順番。それと時を同じくして全生徒が屋内魔法練習場に集まったみたいです。
「シェリア、ウェンディさん、準備は大丈夫かい?」
そして、部屋の扉をノッ
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