暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜そして笑顔で〜
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ことだシャマル。あいつは確かに強いぞ」

「うーーーん・・・・そうなんだけど・・・・」

「そんなことよりも!本当にどうしようもないのかよ!」

「ヴィータ、皆が起きてしまう」

「でも・・・せっかく皆で幸せになれんのに、なんであいつだけ消えなきゃなんねえんだよぉ・・・」

「言うな。彼女は我らのためにその身を犠牲にしようとしている。変わることのできない自分の身が悔しくてたまらない・・・・それは皆同じだ」

「「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」」


そのまま皆黙りこくってしまう。


「う・・・・・い、いやや・・・・リィン・・・フォース・・・・・・あれ?リィンフォース?」

その時、はやてがうなされてうっすらと目を覚ます。
そこにシグナムが慌てて行き、寝かしつける。

「大丈夫ですよ、主。もう誰も・・・・・貴女のそばを離れません・・・・・これ以上は、誰一人として」

「う・・・・・・うん・・・・・」

シグナムの言葉には決意が込められていた。
そしてはやては再びまどろみの中へ。

「・・・・・・ふう・・・・・」

「・・・・・・・やっぱり・・・・・感じん・・・・・・」

「ッ!あ、主?」

しかし、はやてが違和感に気付いた。
そしていったん気付けば、それは瞬時に確信に変わった。


「シグナム・・・・・リィンはどこ?」

「あ、主・・・・・」

「答えて!!リィンはどこや!!・・・・・まさか・・・・・」

「お答えできません」

「答えて!!主の命令や!!!」

「お答えできませんッ!!!!」

「烈火の将シグナム!!!答えて!!リィンは・・・・リィンフォースはどこに言ったんや!?」

「答えるわけには、いかないのです!!!!!」

「だったらええ!自分で探す!!!!」

「主はやて!!」
「はやて!!」
「はやてちゃん!!!」

「ううん・・・どうしたの?」

「なにかあった?」

なのはにフェイトまで目を覚ます。
そして家からはやてが飛び出した。

小さな夜天の主は、夜の街を車椅子で駆けて行く。
自分の家族を探して。



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蒔風が慟哭する。
届く位置にいつにもかかわらず、その命を救えない。
またしても蒔風は、この世界で敗北する。

地面に四つん這いになる蒔風にリィンフォースが肩に手を当てる。

「こう言ってはなんですが・・・・私はプログラムです。厳密にいえば人間ではありませんだから」

「だからって・・・・・・納得できるかよ・・・・・」

ガシッ!!!
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