第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜そして笑顔で〜
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最も幸福な融合機であると」
「リィン・・・・・ひっ・・・・うえ・・・・・」
「だから泣かないで・・・・・私は・・・・貴女にあえて・・・・・幸せになれましたよ」
「う・・・・うあ・・・・い、いかないで・・・・リィン・・・リィン・・・・・・」
「貴女の付けてくれた誇り高いこの優しい呼び名は、私の後続機に与えてあげてください。これからあなたと共に存在する、新たなる祝福の風に・・・・・」
「あ・・・リィン・・・・あかん・・・・行かないで・・・・もう離れないどいて・・・・」
リィンフォースは伝える言葉をすべて伝え、蒔風の目の前に戻ってきた。
「お願いします」
「では・・・・・
銀白の翼人により、あなたの願いを聞きとどけた
その想いは永久に
幸せの中に消えて逝け」
そしてリィンフォースの身体が光り出す。
そこで、蒔風が彼女だけに聞こえる声で言った。
「あなたとの出会いに感謝を 貴女のこれからの旅に、祝福を
そして別れには最高の笑顔を・・・・・ッ」
そして蒔風は思いっきり笑って見せた。
声は出せなかった。
出せば笑いではないモノが出てしまうから。
はやての泣き声がその場に響く。
「う・・・・うううう・・・・・・リィン・・・・リィンフォースーーーーーーーーーー!!!!!」
そうして、祝福の風、リィンフォースは消えた。
一筋の光と共に。
その光の元に十字架型のデバイスがゆっくりと落ちてきて、蒔風の手に収まる。
それこそがリィンフォースが残した結晶。
さらに一枚の銀白の羽根。
それが十字架に触れると、羽根はとけていってしまった。
十字架に一体化するかのように。
その十字架を蒔風は車椅子に座らされたはやてに渡す。
それをパシッ、と掴み両手で握り込むはやて。
そしてその場からなにも言わずに帰って行ってしまった。
その後を騎士たちが追う。
途中、蒔風を一回だけ振り返ったが、その表情は雪でよく見えなかった。
丘の上には蒔風、なのは、フェイトの三人が残される。
「舜君・・・・・・」
「なんだなのは」
「あれって・・・・・嘘でしょ?」
「「あれ」の定義によっては返答が変わるね」
「舜が・・・・無理やり説き伏せたってところ」
「・・・・・・・・何のことだ。あれは」
「嘘だよ、あれは」
なのはが断言する。
フェイトもそれに頷く。
「・・・・根拠は?」
「舜君は・・・誰かの意志を踏みつぶすなんてことしないもん」
「するにしても、最大限救いがあるようにしてくれる。それをわたしは知ってる」
「・・・・・・・・・・」
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