第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜永遠の夢、有限の現〜
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だろ!!!!」
「あなたにも心があるんだよ!?悲しいって言っていいんだよ!?あなたのマスターは、はやてちゃんはきっとそれに答えてくれる、優しい子だよ!?」
「だから、はやてを解放して……武装を解いて!お願い!! 」
さらになのは、フェイトが続き、説き伏せる。
しかし、彼女もはや止まれない。
その瞬間、周囲が崩壊を始める。
火柱が上がり、天が唸る。
その状況は世界の崩壊そのものだった。
「ッ!!闇の書による崩壊プログラムか!?」
「そうだ。私もじきに理性を失う。そうなれば主の願いは果たせない。そうなる前に・・・・主の願いを、叶えたい」
それは彼女のたった一つの願いだった。
永きにわたり道具と扱われてきた彼女の、最初の願いた。
故に彼女は何にも変えてそれを成し遂げるだろう。
その胸に宿る、主の願い。
自分はそれを叶えるしかできないプログラム。
そうすることでしか、主に仕えることができない悲しみ。
ああ・・・・と彼女は思う。
なぜ、こんな物になってしまったのか。
なぜ、こんな形でしか主に尽くせないのか。
しかしもう止まらない。
自分はもう、暴走するだろう。
もしこの呪縛から解き放たれ、主を真に救えればどれだけ幸せなことだろう。
それができるならば、私は私の意義を為せる。
しかし、残りの時間はあまりにも短い。
故に、このような粗末な形しかで貴女を救うことのできない私をお許し下さい。
私は・・・・・・
ついに出会えた真の主と認めるあなたの、真の願いを叶えられなかった。
「ハァッ!!」
闇の書が三人に砲撃を放つ。
それを蒔風が畳返しで防ぎ、爆発して爆煙が起こる。
そしてその中からフェイトが飛び出していった。
「言うことをッ、聞けェ!!この!!!駄々っ子!!!!」
バルディッシュを戦斧のアサルトにし、斬りかかる。
「お前も・・・安らかな闇の中に眠れ・・・・」
それをバリアで防いだ闇の書が、魔導書をフェイトに向ける。
するとフェイトの身体が光の粒子となって、本の中に消えてしまった。
《蒐集》
魔導書が宣告し、何が起こったのかを二人は理解した。
「フェイトちゃんが・・・・」
「蒐集された!?一度蒐集されてるから、本人もお手の物ってか?」
その二人に闇の書が言う。
「我が主もあの子も、覚めること無い眠りの内に終わり無き夢を見る。生と死の狭間の夢、それは永遠だ」
「永遠なんて、ないよ。みんな変わってく、変わっていかなきゃ、いけないんだ。私も……あなたも!」
「夢は終わりがあるからこそ夢なんだ。覚めない夢は悪夢に過ぎない。限りある命だからこそ、限界があ
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