暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜一方の視点、そして暴走の始まり〜
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だったこともあって、また今度ゆっくりお話ししようと約束し、病室を出た。



ロビーで白虎と朱雀が迎えた。

「では、アリサさんは私が、すずかさんは白虎がお送りいたしましょう」

だが、そんな提案にアリサはノーと言った。

「いいわよ。最悪車呼ぶし、これくらいなら二人で一緒に帰るわ」

「えーー?でもーーー」

「本当に大丈夫ですから・・・・」

『どうします?ここ、危険になるかもしれませんよ?』

『僕たちとしてはきちんと送っておきたいんだけど・・・・・』

『でもアリサは言い出したらなかなか曲げてくれないから・・・・』

『大丈夫だと思うよ。戦う時になったら結界を張るから』

白虎たち四人が念話で相談し、これ以上引き下がってもしょうがないので、二人をそのまま帰した。


「ではこれから・・・む?なのはさん、フェイトさん。主が呼んでいるので、私たちはここで」

「はい。じゃあ私たちはヴィータちゃんのところに!!行こう!!フェイトちゃん!!」



そういって四人は別れ、それぞれの目的地に走っていった。




「レイジングハート!!」「バルディッシュ!!」

「「セーーット、アップ!!!」」


二人がバリアジャケットをまとい、デバイスを手に夜空に飛びあがった。

そこで近くのビルの屋上が炎に包まれる。


そこにはヴォルケンズの四人と、仮面の男が立っていた。


「フェイトちゃん!!」

「うん!!」


すぐさまその場に向かうなのは達。

が、そこで二人の動きは止まってしまう。


バシィ!!バシィ!!!

二人の体に巻き付く魔力の縄。
空中にバインドされ、二人が三角柱の小さな結界に閉じ込められてしまった。


「え!?これは!?」

「どういう・・・こと!?」

なのはとフェイトは目の前の状況に驚く。


なぜならそこには仮面の男がいたからだ。
右腕を首から吊っているということを覗けば、全く同じ姿だった。
しかし、シグナム達の居る屋上にも仮面の男はいる。

つまりは、同じ姿をした人間が二人いるのだ。

これが空間を瞬時に行き来し、蒔風の攻撃でも無傷を装えたトリック。
わかってしまえば、単純な話だった。


「ふ、二人!?」

「くっ!!これを・・・離せ!!!」

その結界と一緒に、第二の仮面の男が屋上に来た。


「な・・・テスタロッサ!?」

「なのはちゃん!?」

シグナムとシャマルが二人の姿を確認し、名前を呼んだが、結界の効果でその姿は消えてしまった。


「さて・・・では・・・」
「仕上げに入ろう・・・・」


バシィン!!!




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