第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜一方の視点、そして暴走の始まり〜
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病室に辿り着き、扉をあけると、そこには上体を起こして窓の外を見つめているはやてがいた。
「はやてちゃん!!!」
「すずかちゃん!!」
すずかがはやてに飛びつき、再会を喜ぶ。
「お見舞いに来てくれたん?ありがとうなぁ。そちらさんは、たしか・・・」
はやてがなのはたち三人を見て、前にすずかからもらったメールの写真を思い出す。
「あ、紹介するね。私の友達の、高町なのはちゃん、フェイト・テスタロッサちゃん、アリサ・バニングスちゃんです」
「「「よろしくね!!」」」
「うわぁ・・・うち、身体が悪くて学校全然行けんから、こんなに友達できたのは初めてや!!」
はやてがうれしそうに両手を合わせてほほ笑んだ。
『フェイトちゃん・・・わかる?』
『うん・・・言われてみないとわからないくらいだけど、確かに闇の書の気配がする』
『ヴィータちゃん達、どこにいるの?』
そう考えているなのはたちの前に、はやてがお菓子を出してくれた。
どうやら、見舞い品のようなのだが、誰が置いていったのかわからないもののようだ。
「みんなでこれ食べよ!!な?な?」
はやてがこれ以上ないように笑う。
その笑顔を見て、なのはもフェイトも納得した。
この子は確かにヴォルケンリッターを、あんなにも人間に変えた子だ、と。
この優しさを見ればわかる。この笑顔を見ればわかる。
あの四人が敬愛と、信頼と、親愛を込めて「主」と呼び、命や誇りを投げ捨ててまで尽くそうとする、そんな人物だと。
だからこそなのはとフェイトは悔しかった。
こんな子が、いま目の前にいるのに。
こんなにも近くにいるのに、もう大丈夫だよ・・・と言えないことが、とてもとても悔しかった。
思わず抱きしめて泣いてしまいそうになる。
しかし、その感情をこらえ、楽しそうな笑顔をして見せる。
と、そこで二人は気づいた。
窓の外
そこには何のなかったが、確かに誰かの感情が増大するのを感じた。
『いる・・・ね』
『うん』
そこではやてが二人に声をかけてきた。
「なのはちゃん、フェイトちゃん、どうしたん?」
「え?あ、なんでもないよ?」
「そうそう・・・でも、そろそろ時間じゃないのかな?」
そういって時計を見る二人。
見ると確かにそろそろ面会時間は終わりだ。
「あ・・・ホンマやね・・・」
「はやてちゃん、今度、絶対に、絶対に、一緒に遊ぼうね!!」
「え?うん。わかったよ?でもなんでそんな・・・・」
「絶対に・・・・」
そういって決意する二人。
この少女を永遠の眠りになどつかせてたまるか。
四人はここに来たのは急
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