第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜悪魔の正義〜
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
映像が再生される。
そこは何処かの病室のようだ
その部屋に車椅子に座ったはやてと、その傍らに立つ仮面の男がいた。
どうやらはやては寝ているか、意識を失っているようだ。
『やあ、管理局諸君。そして守護騎士の四人。そちらにいる「世界最強」と、「異世界の協力者」のおかげで、多くのページが集まり、闇の書はもう完成する』
男が闇の書のページをパララララ・・・と流して捲っていき、その状態を見せる。
『故に君たちから彼女を預かる意味もない。最近症状もひどくなってきていてね。今この病院に預けているのだよ。ああ気にするな。ここは君たちもよく知っている病院だ。八神はやての主治医がいる方がいいと思ってね』
「海鳴・・大学病院か!!」
「まて!!まだ行くな!!」
飛びだそうとするシグナムを蒔風が腕を掴んで止める。
「まだ最後まで見るんだ。いまさら居場所を教えたということはあそこからは動かない。違うか?」
そう言われてはシグナムも止まるしかない。
モニターに再び目を向ける。
『さて・・・さっきも言った通り、八神はやての容体が悪化してね。まあ、私としては完成間近だから問題はないんだが。もう諸君は気づいてるかな?我々の目的は闇の書の完全封印だ。未完成状態での封印は転生してしまって無意味なので、一旦完成させる必要があった』
『だか、もうその段階は過ぎた。これから彼女は闇の書と共に永遠ともいえる眠りにつく』
『その前に別れの言葉でも送らせてやってもよいと、我らが主人の言葉だ』
『闇の書の主に言葉を伝えたくば、来い。我らはその場にはおらん。最後の時間を過ごすといい』
そこで最後にカメラがはやてにズームする。
彼女は眠っているようだが、表情は苦しそうだ。
「みんな・・・どこにおるん・・・・ヴィータ・・シグナム・・・シャマル、ザフィーラ・・・・」
それは寝言だったが、なによりも彼女の精神状態を表していた。
そしてカメラが戻されて
『では・・・・悲劇の「闇の書」ここに眠らんことを』
ガタガタとカメラが傾き、最後に男とは別の人影が映ってから、映像が終わる。
ザーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・
モニターには砂嵐が映し出され、もうこれ以上はないことを表していた。
「おい・・・・最後にちょっと映ったの・・・見たか?」
「ああ・・・お前にも見えたか、ヴィータ」
「私にも・・・見えたわ」
「同じく・・・・」
ヴォルケンズが静かに立ち上がる。
どうやら、映像の最後に映っていた「誰か」に反応しているようだ。
「最後に映ってた「人影」・・
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ