暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜悪魔の正義〜
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「ッッッっ!!!!!」


四人が言葉もなく飛び出して屋上に降り、男を包囲する。

「貴様ぁ・・・・・」

「ほう・・・管理局の人間は一緒じゃないのか。まさか、映像の最後に映っていたあの影が理由でか?」

「お前・・・・分かってやってやがったのか!!!!」

「この場に管理局員に来られると厄介だからな」

「き・・・さまぁぁぁあああああ!!!!」

シグナムが激昂し、レバンティンの刃に魔力を乗せ、それで形成した斬撃を飛ばした。
反対側にいた三人は、とっさにそれをかわし、シグナムの方へと寄る。

斬撃は男の方へと向かい、爆発し、男から後方の屋上部分すべてを火の海に変え、灼熱の世界へと変える。
だが、その炎の中にゆらりと人影が映り、男は一切の傷なく歩み出てきた。



その姿にシグナムが忌々しそうに言い放つ。


「悪魔・・・・め」

「悪魔?違うな。闇の書を葬り去る、正義だ」

男が返す。
自分のやっていることは正しいと、まるで自分に言い聞かせるように。

だがしかし、この男は勘違いしている。



本当の正義などどこにもない。
「正義」を「正しさ」として語った時点で、その者は「正義」ではない。


「正義」とは、各人の中にある定義に過ぎない。
それに気づかないこの男は、ただの自己満足の塊に過ぎなかった。


英雄とは、それになろうとした時点で、英雄失格なのだ。









to be continued


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