第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜悪魔の正義〜
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の心情がわかって笑う青龍。
そして玄武が訊いた。
「では、儂らの負けはなんでしょうかな?」
「おまえら・・・わかってんだろ?」
「「「救える物を、根こそぎ救えなかったとき」」」
「獅子天麟はどうだ?」
「どうやら突破されたようだの。ようやる」
その報告を聞いて蒔風が息を噴き出す。
「ふーー。行くぞ。まだタイムアップじゃねえ」
「は」「御意に」
蒔風がヨロリと立ちあがって足を進める。
病院までは、少し遠かった。
「畜生が・・・今日がなんの日だか知ってんのか・・・今日は・・・・クリスマスイブだぞ!!!」
------------------------------------------------------------
「くそっ、一歩遅かった!!」
ヴィータ達はシャマルのデバイス、クラールヴィントの効果で姿を消して遠くから病院の窓を覗いていた。
「うう・・・テスタロッサちゃんとなのはちゃんなら何とかなりそうでも、すずかちゃんがいるんじゃ手が出せないわ・・・」
「なんという手段・・・・主はやての友人をも利用するか・・・・っ」
「あいつら・・・はやての友達連れて見舞いに来て・・・・でもあの表情・・・本気で心配してるみたいだ・・・」
遠くから見る病室には、なのはたち四人組ははやてを見舞っていた。
今自己紹介してるようで、それでもフェイトとなのはの動きは少しそわそわしてる。
「なあ・・・あの映像、本当は・・・・」
「言うなヴィータ。もはや何も信じられんのだ。我らは孤立している。「もしかしたら」ということに惑わされては・・・・・」
そういってたしなめるシグナムも悔しそうに唇をかんだ。
あの二人の少女は本気で主を心配してくれている。
それはここから見てもはっきりとわかった。
しかし、シグナムの脳裏にいくつもの可能性が現れていく。
もし、あれがすべて演技だったら?
もし、あれが自分たちをおびき寄せるためのものだったら?
もし、彼女たちも闇の書の封印を望んでいて、主もろとも・・・・・
そうではないと信じたい。
だが、その考えを「ない」と断言できないのもまた事実。
それができない自分が、シグナムたちは何より悔しく、己を恥じた。
「すべてはあの男が悪いんだ・・・こんな変なことになったのも、全部・・・全部!!」
が、そこに四人とは別の声が響く。
「悪いのは闇の書だ。その呪いのプログラムで、一体いくつの命が消えていったと思っている」
バッ!!!!と四人が振り返る。
病院から少し離れたビルの屋上に、あの仮面の男が立っていた。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ