暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜悪魔の正義〜
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いきなり戦闘はしない・・・はずだ!!!』

『はずって!!』

『こっちもいきなりなんだ!!今頃ヴィータ達の方には獅子天麟ズが追いついてるはずだ!!時間は稼ぐから、早くしろ!!!』

『わ、わかった!!』

『朱雀!!白虎!!お前ら、急げよ!!』

『おっけー!!』
『了解!!』


そこでもう一度シグナムと蒔風は離れ、お互いを見据える。


「病院名を言うべきではなかったな」

「・・・・どうやらヴィータ達も足止めされているようだ・・・・だが、我らヴォルケンリッター、主の元へといかねばならんのだ!!!」

「だから!!一旦体勢を立て直して!!それに闇の書は・・・・」


「そんなことはどうでもいい!!!!!主が・・・・今!!この瞬間にも我らの名を呼んでいるかも知れんのだ!!!!我らを最も必要としてくれているあのお方が!!涙をこぼして枕を濡らし、そばにいてくれと我らの名前を呼んでいるのだぞ!!!!たとえこの先にどんな障害があろうとも、我らは行かねば・・・行かなければならないんだ!!!」

「ッ・・・・シグナム・・・・」

「そのためにはたとえ翼人であろうとも!!我らは貴様を・・・殺してでも押し除ける!!!もはや我らには、主以外に、本当に心を預けられる物はないんだ!!!!!!主の笑顔のためならば、貴様を切って捨てる覚悟すらある。騎士の誇りだって捨ててやる!!!!レヴァンティン!!!」

《Schlangeform!!!!》



ガシャァ!!!



レバンティンの刃が分裂し、どこまでも伸びていく。
鞭状連結刃の形態となったレバンティン・シュランゲフォルムが蒔風とシグナムを急退場に覆いつくす。


「なに!?ぐおっ!?」

蒔風の背中が熱くなって、そこに手を伸ばすとヌルリと血がこびりついていた。



「蒔風舜!!!そこをどいて・・・・貰おうかァァァああああああ!!!!!」


シグナムが柄を引く。
すると、蒔風の周囲の連結刃が絞り込まれて、蒔風を簀巻きにする。

「ぐおおおおお!?これは・・・・」

刃一つ一つが蒔風の身体に抉りこんでいく。
その隙間から血が滴り落ちて、地面へと落ちていった。

「はぁぁあああ!!!」

シグナムがさらに柄を引く。

ジャリ・・・・ギャリリリリリリリ!!!!
ズパァ!!!!


「・・・・が・・・・ふっ・・・」


蒔風に巻き付いた連結刃が一気に引かれ、その肌を切り刻んだ。
血しぶきが弾け、シグナムの頬に少しだけ撥ねる。
レヴァンティンを通常の状態に戻し、シグナムが蒔風を見つめた。


終わりか、と思われたが、蒔風の唸り声がその場に鳴り響く。


「・・・・・が、あああああ
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