第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜奪われた主〜
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どな・・・・「奴」の独断か・・・・全員こいつに手を出すな!!こいつは!!!!」
ヒュォオッ!!!
ドゴァ!!!
蒔風の身体がケルベロスの前足に弾かれ、地面に落ちる。
地面を砕き、ゆうに百メートルはその後を残して蒔風が吹っ飛ばされた。
「ごあああああ・・・・こ、の・・・・開翼!!!(ドバァ!!)」
頭を振って立ち上がりながら開翼する蒔風に、一瞬で接近したケルベロスの爪が襲いかかる。
それを前回りでかわし、ケルベロスの後方に向かってジャンプする蒔風。
それを反転して追うケルベロスに、桜色の砲撃が命中した。
「舜君!!!」
「手ぇ出すな!!お前はその仮面ヤローを!!ッ、グォア!!!」
言葉の途中で蒔風にケルベロスの肩がぶち当たり、蒔風が住宅を二、三吹き飛ばしながら飛ばされていく。
なのはが苦い顔をしながら、仮面の男に向かう。
蒔風も心配だが、はやての事は今どうにかしなければならない。
「はやてちゃんを、返してもらいます!!!」
「断る。どうやらあの犬はこちらを逃がすためにいるようなのでな。ありがたく逃れさせてもらおう」
「させません!!」
なのはが男に向かう。
だが、男は幻影や砲撃でなのはを翻弄してその姿を掴ませない。
なのはは善戦するが、先ほどの戦いの後だ。
どうやっても掴み来ることはできず、ついにはバインドで体を縛られてしまう。
そしてついに男は逃走してしまった。
その光景を見ていたフェイトが身を乗り出そうとする。
だが、その腕をクロノが掴んで止めた。
「フェイト!!何をしに行くんだ!!君はリンカーコアを奪われたばかりだ!!!魔法どころか、立って歩くのだって本当はいいことじゃないんだぞ!!」
「で、でも・・・このままじゃ・・・」
「わかってる。助けに行きたいのは僕も同じだ。だけど、僕まであっちに言ったら、君たちが無防備になる。魔法の使えない君たちを、守らなくちゃいけないんだ!」
クロノのデバイスを握る手がギシリと軋む。
彼も、この場で耐え忍んでいた。
蒔風とケルベロスの戦いはここら辺一体をすでに焼土と変えてしまっている。
結界を解けば元に戻るとはいえ、なければ一体どれだけの被害が出たのか。
そんな状況で、クロノは動くことができなかった。
八神はやては、敵の手に落ちた。
「てめええええ!!!!(ゴガア!!)あいつを助けるとは、何を考えている!!!」
蒔風がケルベロスに叫んだ。
すると、頭の中に「奴」の声が響いてきた。
『いやなに。(ドゴォ!!)俺としても闇の書を完成させてもらった方が、あとあと都合がいいし』
「どういうことだ!!闇の書は完成
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