第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜やっとお話しができるの〜
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させ、主に流れ込む負の魔力を浄化する。
そのために騎士たちは決意した。
今この幸せを守るために、一体何を惜しむことがあろうか。
そう
いままでの主の中では最も小さな、ありふれた願いを抱き
そして何よりも貴い願いを持った、彼女の幸せを
あの主のために、自分たちはいくらでも、どんなことでもして見せよう。
そのためには主の命にも逆らおう。
だが、その罪は我らだけのもの。決して主に知られてはならぬ。
その名を穢さぬために、決してに命を奪ってはならぬ。
彼らは本物の騎士だった。
闇の書に選定されし王に使える、荘厳たる騎士たちだった。
そうして今日に至る。
その話を聞き、クロノが次の質問をした。
「その子の・・・名前は?」
「・・・・・・・」
シグナムをはじめ、四人の口が閉ざされる。
「大丈夫だよ。絶対に変なことはしない。なに、闇の書を調べて、その欠陥をどうにかすればいいんだろ?」
「・・・・そうだが・・・信じていいのか?」
シグナムが疑いの目をクロノに向ける。
それは仕方のないことだ。
クロノもそれを理解しているが、それを打ち破る言葉を持っていない。
と、そこで蒔風が口を出した。
「あなた達の願い・・・それはすばらしい物だ。一つ聞こう。どんな罰でも受ける覚悟が?」
「ある」
その返答はシグナム一人からのものだったが、それは四人の意志だった。
「では、主が事実を知ったとき、主にすべての事を任せられるか?」
「それは・・・・」
「自分にも罪があると言ったとき、共に贖罪する覚悟はあるか?」
「・・・・・・だが、この事件の主犯は」
「確かにあなた達だ。だけどそれで、はいそうですかと見捨てるような主じゃないんだろう?」
シグナムたちは考えた。
そうだ。
主はそのような人物ではない。
むしろ、自分が罰を受けるから、私たちを見逃してくれというようなお方だ。
もしそれを拒んだら、それは主の誇りを穢すことになる。
それならば、主と共にその罪を清算していこう。
王と共に、歩き続けよう・・・・
「わかった・・・言おう」
「そうか・・・ありがとう」
「だが、あとでお前の話も聞かせてもらう」
「俺の?・・・・ああ・・・わかった」
「・・・・われらの主、その名は・・・・「八神はやて」」
「なに?」
「え?はやてちゃん!?」
「その名前って・・・・」
なのはとフェイト、蒔風が驚きの声を出す。
それにクロノも驚き、聞いた。
「二人とも、知ってるのかい?」
「俺はこないだ図書館で会った」
「私はすずかちゃんのお友達ってことで・
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