第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜やっとお話しができるの〜
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あああああああ!!!!!!!!」
幻影が解かれ、シグナムの叫びが聞こえてきた。
「シグナムッ!?」
ヴィータとザフィーラが声のした空を見る。
そこにはシグナムと、片手でシグナムの頭を前から鷲掴みにしている蒔風がいた。
アイアンクローをする蒔風の腕を、シグナムが両手でつかみ、足をばたつかせて抵抗しているが、蒔風は一切動かない。
片手をポケットに入れ、ただシグナムの顔を掴んでいる。
レヴァンティンはビルの屋上に落ちている。
「な・・・なんだよあれ・・・おい!!あいつ、あんな奴なのか!?前と全然違えぞ!!」
確か前に一緒に戦って巨大ガメを撃退した時はあんなふうな奴じゃなかった。
何かがおかしくなってる。
ヴィータがなのはに問うが、その光景に驚いているのはなのはも同じだ。
だが、すぐに合点がいった。
ビルの屋上に倒れているフェイトを見つけたからだ。
だが、フェイトが負けたくらいじゃあそこまで怒る蒔風ではないというのも知っている。
おそらく・・・・
「誰かが・・・戦いに乱入したんだと思う」
「だれかって・・・だれだよ!!!」
『仮面の男だ』
そこにクロノの念話が入る。
『クロノ君!!』
『いきなり現れたこいつが、フェイトのリンカーコアを非道なやり口で奪ったんだ!!!』
「そん・・な・・・」
「おい!!何があったんだよ!!!」
ヴィータがなのはに説明を求めるが、それよりも早く結界外のシャマルから念話が入った。
『みんな!!今から結界を壊すから、その隙ににげて!!!』
結界の外でシャマルが叫ぶ。
傍らには仮面の男、そして少し離れてバインドされているクロノがいる。
「闇の書よ・・・守護者、シャマルが命じます。眼下の敵を打ち砕く力を・・・今、ここに!!」
闇の書のページが次々と消失していく。
それに伴い、その中心にとんでもない量の魔力が蓄積される。
そしてそれは稲妻のように天空へ昇り、周囲の雲を巻きこんでいく。
「やめろ!!ここら辺一体を吹き飛ばす気か!!!」
「大丈夫です・・・街は壊しません。中の魔導師も、適切な方法をとれば回避できます」
シャマルが弁解する。
彼女自身だって、これが言い訳にすぎないことはわかっている。
だが、今の彼女にはこれしか方法がないのだ。
「それでいい」
そう言い残して男は消えた。
だが、クロノのバインドは解かれることがない。
「結界だけ破壊して・・・撃って、破壊の雷!!!!」
《ゲシュリーベン》
闇の書がその命に呼応する。
漆黒の雷が天空に溜まり、一気に結界を破壊しようと迫ってきた。
「?・・・・
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