第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜戦いの転機、狂気の叫びなの〜
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れに没頭してもいられん。そこを退いてもらおうか・・・・殺さずに済ます自信がない」
シグナムから殺気が噴き出す。
一切の加減のない、相手の魂を切り裂く剣がぎらりと光る。
その眼光がフェイトを射抜き、双眸がギチリと引き上がる。
だが、フェイト・テスタロッサは退かない。
なぜなら、これよりも恐ろしい殺気を知っているからだ。
自分のために怒り、幾度も止めに来た少女と少年。
彼らの優しく、そして容赦のない少女の怒り、少年の殺気に比べれば、この程度などに恐れることなどあるだろうか。
「大丈夫です・・・私が、勝ちますから」
ヒョォォォォォオオオオオ・・・・・・
二人の騎士が構える。
そしてその場で再び打ち合い、動いていく。
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「よし・・・よし・・・・よし!!!これならいける!!!」
蒔風が各人の位置を確認し、叫んだ
『全武装局員に通達!!!陣は整った。術を発動させろ!!!!』
結界の周囲を取り巻く武装局員に念話で号令をかける。
そして彼女達の周囲に変化が起こった。
なのは、ヴィータの周辺が何処かの世界の上空に塗りつぶされていく。
どこまでも空が続き、雲が停滞している。
フェイト、シグナムの周囲は広大な砂漠に変化した。
照りつく太陽が、二人の身体をジリジリと焦がしていく。
アルフとザフィーラの周囲にいたっては何処かの森に変わった。
すがすがしい空気の漂う、美しい森が二人の周囲に展開された。
「なっ!?これは!!」
「どういうことだ!!転移魔法!?」
「『ヴィータ!シグナム!!』くっ、念話も通じんか!!」
急に世界が変わり、三人が各世界でうろたえる。
だが、それもすぐにやめた。
なぜなら、眼前の敵がこれの原因であることは明らかだし、彼らを倒す以外にこの世界から元の世界に戻ることはできないからだ。
各世界での戦闘が始まる。
それを眺める蒔風。
「さって・・・こっちも探すかね・・・」
そう言って蒔風が立ちあがり、そこでクロノから念話がきた。
『見つけた。結界の外だ』
『距離は?』
『三十メートルくらいだな』
『だったらオレも向かう』
そう言って結界から抜けだし、クロノの元へと向かう蒔風。
その姿はすぐに見つけた。
クロノがデバイスをヴォルケンズ最後の一人の後頭部に向け、投降を促している。
「これでいい♪あとは制圧するだけ・・・・!!!!」
そこで蒔風がクロノに向かって大声を上げる。
「クロノ!!!左だ!!!!
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