暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜迫る戦いのときなの〜
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情報を集めてほしい」

「無限書庫?」

蒔風の質問にクロノが答える。

「無限書庫はありとあらゆる情報が、それこそ無限に貯蓄された書庫だよ。そこにならきっと闇の書の情報もあるはずだ」

「でも書庫なら普通に調べればいいんじゃ?わざわざユーノじゃなくても」

「いや、あそこはその貯蔵量の多さから、どこに何があるのかわからない状態でね・・・・」

「おいおいおい・・・・」

「でも、ユーノの持つ検索魔法なら、もしかしたら」

「あ、そっか。確か「スクライア」の部族は探索を生業にする部族だったな」

「そういうことなら任せてよ。絶対に見つける」

「よかった。そのための案内役も用意したかいがあるよ」

「なんだ。もう任せる気満々じゃないかよ」

「実はね。二人とも、入ってきてくれ」

クロノが声をかけると、奥の部屋から二人の女性が入ってきた。
どうやらネコを素体とした使い魔のようで、頭からはネコ耳、後ろにはしっぽが見える。
外見は同じで、双子のみたいだ。


「はぁ〜いクロスケ。お久しぶりなのにそっけないぞ〜?」

「ロッテ!!いきなり抱きついてこないでくれ!!やめっ、頭をッ!!うわぁ!!」

「はあ・・・ロッテがいきなりごめんね?騒がしいと思うけど気にしないで?」

「アリア、そういうなら助けてくれ!!」

そしてクロノがいきなりやってきた二人に揉みくちゃにされた。

「んん?なんかおいしそうな子がいるね?」

「うーーーーああっ!!もう!!話を聞いてくれないか!!」

そう言ってクロノがキレる。
息を整えてから、クロノが紹介を始めた。

「彼女たちはリーゼロッテ、リーゼアリアだ。今回、無限書庫での案内を務めてもらう」

「どうも〜」「よろしく」

「二人はグレアム提督の使い魔なんだ」

「だったら結構やれるんじゃ?」

蒔風が二人に聞くが、手を振ってできないという二人。

「あーだめだめ。こっちはこっちの仕事で忙しいから、案内したらそこまでだよ」

「そういうことです」

「じゃあ、君は早速向かってくれ」

「いまから!?」

「ああ、二人とも、頼む」

「「はいはい」」

「うわ!?ちょ、まっ・・・・」

ガシッ!とユーノの両脇を掴んで連れていく二人。
隣の部屋に入り、そこから転送ポートの明かりがポワ、と浮かんで、三人は行ってしまった。


「なんとも・・・勢いのある二人だな」

「あれでも僕の魔法戦闘の師匠だからね」

「まじで!?」

「ああ」


そう言って蒔風とクロノが会話を止めたところで、玄関のチャイムが鳴る。
フェイトとなのはが帰ってきたのだ。

「「ただいま!!」」

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