第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜運命ーを連れーて行く・・・違ったの〜
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だが、必要ならばやるべきなのだ。本当に頼む!!それが最善でないことはわかっている。だが、やってはならないことでも、やらねばならぬときがあるのだ!!それを」
「それを俺にやれっての?それとも俺に許して欲しいってか?悪いが俺は神じゃないんでな。翼はあっても天使ではない」
蒔風が部屋から出ようとする。
そこで背中越しに言った。
「やっちゃいけないことをなんでやっちゃいけないかわかるか?それがやっちゃいけないことだからだ。それ以外の御託は必要ない。ただそれだけの理由だよ、断るのは」
その背中にグレアムが聞いた。
「では・・・君がやることとはなんなんだ?」
そこで振り返って言った。
「当然、いいことだよ。ま、あくまでオレにとってな。いいことをやるのに理由や信念なんてもんはいらない。し続けるなら必要だがな、そんなもんはあとからついてくる。高尚な理由なんていらない。それが誰かのためになるなら、迷わずすべきだ。そうだろう?」
その瞬間、グレアムには蒔風が小学三年生の少年には見えなかった。
まさしく、彼は世界を救う青年だと、確信した。
「では・・・私は何をすべきなのだろうか・・・・」
「知らないね。あなたがやるべきことを、あなたの最善を。あなたの願いの通りにやればいいのでは?今までやってきたことをすればいい。誰かにそれが打ち砕かれるまで、な」
そう言って蒔風が去る。
その後をクロノがグレアムに一礼してから追いかけて行った。
部屋にはグレアムが残される。
「まいったな・・・逃げ道のための会話で、背中を押されるとは・・・・」
そう言ってどこかに通信をつなげる。
「私だ。ああ、やはりやろう。ん?迷い?もう吹っ切れたよ。打ち砕かれるまでやるとしよう。願わくば相手がこちらに気づくことに賭けるがね。ああ・・・・実行するとしよう」
そういって通信を切る。
天井を、いや、おそらくはその先の天を仰いで、グレアムは思った。
闇の書に終わりが来るように、と。
to be continued
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