暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜運命ーを連れーて行く・・・違ったの〜
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
事はクロノから聞いているよ」


その言葉に蒔風がクロノに向く。


「・・・・・クロノ?」

「・・・・・ナンダイ?」

「どこまで話したのかな?かな?」

クロノの弁解より早く、グレアムがバラした。


「君が翼人であることまで知ってるよ」

「提督!!」

「クロノぉ!!!」

「す、すまない!!」

蒔風がクロノに迫るが

「まあまあ、彼に問い質したのは私なのだから、彼を責めないでください」

その言葉に蒔風も引っ込み、三人が席に着く。


「ふう・・・さっき、なのは君とフェイト君とも話していたのだが、二人ともいい目をしていた。君も・・・面白い目をしてるね」

「ん?どういうことで?」

「いや・・・伝説の翼人がこんな子供だったとは・・・・」

「子どもぢゃない・・・って言っても信じてくれないだろうし・・・いいよもう、それで、はあ」

「ん?なんだい?」

「いいえ。それより、管理局の超お偉いさんが何の用でっしゃろか?」

蒔風が聞く。
それに頭を下げて答えるグレアム。

「頼む。この事件を必ず解決してくれ」

「??」

グレアムが話し始めた。

クロノの父、クライド・ハラオウンが自分の部下であったこと。
彼が殉職した原因の事件が「闇の書」の事件であったこと。
そしてグレアム自身も今まで独自に調査してきたこと。

「頼む。闇の書はたとえ所持者を殺しても新たな所持者に転生してしまう。そんな代物をどうにかするには、この世界の力ではどうしようもないのだ」

そう言って頭を下げ直すグレアム。
クロノの顔を見ると、言葉にしたいのに出せない何かがあるようだった。

「クロノ、なんかあんのか?言ってみぃよ」

「・・・・グレアム提督、あの事件はあなたの責任ではありません。あのとき父は船員を助けるために、自分と艦を沈めるように言ったのです。あれはだれの責任でもありません。提督が気に病むことなど・・・」

「そんなことはわかってんよ、この人は」

蒔風がクロノに言う。

「こん人はそれを踏まえたうえでまだ自分が許せないんだ。だからこんな得体のしれない伝説にまで縋る」

その言葉に、グレアムが返す。

「そうだ・・・これが自己満足だとわかっている。だが、もうあんな事件は起こしてはいけないのだ!決して・・・決して!!!」

「・・・・・・・それで?闇の書の主はどうする?」

「できれば・・・助けたいが・・・」

「ふ、無理なら殺れってか。いや、殺したら意味ないから、捕らえて生き地獄かな?ならお断りだ」

そう言って蒔風が部屋から去ろうとする。
それにグレアムが諦めきれないと引きとめる。


「それは・・・
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ