第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜運命ーを連れーて行く・・・違ったの〜
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事はクロノから聞いているよ」
その言葉に蒔風がクロノに向く。
「・・・・・クロノ?」
「・・・・・ナンダイ?」
「どこまで話したのかな?かな?」
クロノの弁解より早く、グレアムがバラした。
「君が翼人であることまで知ってるよ」
「提督!!」
「クロノぉ!!!」
「す、すまない!!」
蒔風がクロノに迫るが
「まあまあ、彼に問い質したのは私なのだから、彼を責めないでください」
その言葉に蒔風も引っ込み、三人が席に着く。
「ふう・・・さっき、なのは君とフェイト君とも話していたのだが、二人ともいい目をしていた。君も・・・面白い目をしてるね」
「ん?どういうことで?」
「いや・・・伝説の翼人がこんな子供だったとは・・・・」
「子どもぢゃない・・・って言っても信じてくれないだろうし・・・いいよもう、それで、はあ」
「ん?なんだい?」
「いいえ。それより、管理局の超お偉いさんが何の用でっしゃろか?」
蒔風が聞く。
それに頭を下げて答えるグレアム。
「頼む。この事件を必ず解決してくれ」
「??」
グレアムが話し始めた。
クロノの父、クライド・ハラオウンが自分の部下であったこと。
彼が殉職した原因の事件が「闇の書」の事件であったこと。
そしてグレアム自身も今まで独自に調査してきたこと。
「頼む。闇の書はたとえ所持者を殺しても新たな所持者に転生してしまう。そんな代物をどうにかするには、この世界の力ではどうしようもないのだ」
そう言って頭を下げ直すグレアム。
クロノの顔を見ると、言葉にしたいのに出せない何かがあるようだった。
「クロノ、なんかあんのか?言ってみぃよ」
「・・・・グレアム提督、あの事件はあなたの責任ではありません。あのとき父は船員を助けるために、自分と艦を沈めるように言ったのです。あれはだれの責任でもありません。提督が気に病むことなど・・・」
「そんなことはわかってんよ、この人は」
蒔風がクロノに言う。
「こん人はそれを踏まえたうえでまだ自分が許せないんだ。だからこんな得体のしれない伝説にまで縋る」
その言葉に、グレアムが返す。
「そうだ・・・これが自己満足だとわかっている。だが、もうあんな事件は起こしてはいけないのだ!決して・・・決して!!!」
「・・・・・・・それで?闇の書の主はどうする?」
「できれば・・・助けたいが・・・」
「ふ、無理なら殺れってか。いや、殺したら意味ないから、捕らえて生き地獄かな?ならお断りだ」
そう言って蒔風が部屋から去ろうとする。
それにグレアムが諦めきれないと引きとめる。
「それは・・・
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