第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜運命ーを連れーて行く・・・違ったの〜
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蒔風の首がクロノの方を向く。
それと同時にクロノの首が蒔風から逸らされる。
「クロノ?」
「えっと・・・どうしてもって・・・・」
「え〜?クロノ君の愚痴で聞いたんだよ〜?翼人のどうとかって!」
蒔風がズズイッ、とクロノに近づく。
「クロノ?」
「そ・・・その・・・・すまない・・・」
「・・・はあ、ま、いいけど。そこまで必死に隠すものでもないし」
クロノがフウ、と息を漏らす。
「でもなるたけ言いふらさないでくれよ?なまじ伝説が残ってる世界だと面倒なことになりかねない」
蒔風との再会で一通りの言葉を交わし合ったところで、本題に入った。
「交戦した四人の人物。彼らが今回の相手だ」
モニターが現れて、そこに今回戦った四人が写される。
「たしか、シグナム、ヴィータ、ザフィーラって呼び合ってたね」
「最後の一人はわからないけどな、彼らの言葉からある一つの情報を得た」
「それは?」
「・・・・闇の書・・・・」
口を開いたのはクロノだ。
なんとも言い難い表情をしており、何かしらの因縁があるように見てとれる。
「闇の・・・書?」
蒔風が説明を続けた。
「なんでも古代から存在する魔導書でな。リンカーコアから魔力をいただき、その質と量に比例してページを埋めていくんだ」
「埋めていく?」
「そ、最初は全666ページが白紙の状態から始まる。そこから魔力を蒐集していくごとに埋まっていくんだ」
「それと彼らの関係は?」
「彼らは闇の書の防衛プログラムだ」
「プログラム?」
そこからクロノが説明した。
「闇の書は持ち主が死んだりすると、次の持ち主のところに転生するようにされている。そしてその主と本を守るのが彼ら、「ヴォルケンリッター」だ」
「そういえば、あの人たちの魔法、なんか変だった」
「それは彼らだからというわけではないんだがな。魔法の系統が違うんだ。お前らのはミッド式。彼らのはベルカ式と呼ばれる物だ」
「遥か昔にミッド式と双璧を誇っていた魔法文化だよ。その最大の特徴がカートリッジシステムだ。薬莢の様な物の中に魔力を込めて、戦闘時にそれを開放することで瞬発的に攻撃力を激増させる物だ」
「ま、より対人戦に特化したもんだわな。で、優れた使い手は「騎士」と呼ばれる」
そこでなのはが手を上げた。
「はい、なのはさん」
「えっと・・・それであの人たちはリンカーコアから魔力を奪ってそれでページを埋めて・・・何をするの?」
蒔風はなのはにビンゴ、という様に指を向ける。
「そこなんだ。何が起きるかはわからない。その闇の書の主がどんな奴かはわからないしな」
「だが使
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