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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜始まりはいつも突然、なの〜
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の二が?」

「ああ、持って行かれている」


ビルの屋上。
気絶しているなのはの周囲にユーノ、アルフ、フェイト、そして蒔風がいる。
ユーノはなのはの容体をみているようだ。

「それにしても蒔風、またこの世界に来たのかい?」

「それがな〜、まぁ〜たらしいのよぉ〜〜。で、俺がいなくなってからどんぐらいたってん?」

「大体半年だよ」

「ふぅ〜ん」

「舜の方は?どうだい?」

「え?俺は・・・えっとぉ・・・」

蒔風が視線を少し上の方にし、考え始めた。
指がフラフラと動き、そしてパチンと鳴らして答えた。

「ざっと一年半かな?」

「そんなに?」

「俺は肉体成長しないの。筋トレとかすればそりゃ筋肉はつくだろうが、背がおっきくとかは全然よ?」

「でもなんか「ヘンシン」した時は・・・」

「ああ、あの時はあの大きさだよ・・・さって、なのはを治しますか」

「治せるの!?」

フェイトが蒔風に振り向く。

「当然。と言ってもわからないんだけどね。オレがあの力を引き出しきれるかどうか・・・ま、やってみるよ」

そういって蒔風が力を借りる。
その背から純白の翼が生えてきた。

「これは!!」

「翼さ・・・」

「あれ?でも舜のは銀白じゃないの?」

「これは・・・俺の仲間に翼人がいてな・・・それを、借りただけだ・・・・」

蒔風の息が荒くなっている。
それでもなのはに手を当て、癒やしていく。
その余波だけで、フェイト達の傷も癒えていった。

「す、凄い!!」

「くそ・・・はぁ、はぁ・・・オレじゃ四分の一程度の力しか出せねえ・・・・」


蒔風からものすごい勢いで汗が流れていく。
そして顔色がどんどん悪くなっている。

だが、なのはの身体はもう傷一つ見当たらない。
レイジングハートやバルディッシュなどの無機物は直らなかったが。

そのあいだにも蒔風はどんどん体力を失っていっている。

「舜!!」

「どうしたの?大丈夫!?」

「どうやら・・・他の翼人の力を借りるのは・・・・・っつあ!!!はあ・・・はあ・・・はあ・・」

蒔風が翼を消し、息を整える。

「ちょっと・・・大変みたいだな・・・つか、れた・・・」

蒔風がぐらりと倒れる。

「あー、大丈夫だよ。疲れただけだ。ちょっとこうしてりゃすぐに治る・・・あーつめてー」

蒔風が屋上に寝そべる。
冷たいのは当然だろう。今は冬の入り口なのだから。

「ち・・・観鈴ちんならリンカーコアまで治せるんだがな・・・」

「え?」

「こっちの話よー。気にしないで〜」

「それにしても・・・あいつら何者?」

「あんなデバイス、知らないよ?
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