第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜始まりはいつも突然、なの〜
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しょっと・・・凄い魔力。これならページがかなり埋まるわ・・・」
腕の主は金髪の、おっとりとした優しげな女性だ。
指輪から伸びた光の糸で作られたゲートからに腕を突っ込んでいる。
その傍らには一冊の本があり、なのはの魔力が注入されるごとに白紙のページが文字で埋められていく。
彼女の名は、シャマル。
シグナム達の仲間だ。
その仲間たちに念話で交信する。
『みんな、大丈夫!?この魔力いただいたら、すぐに転送魔法で帰還するから、待ってて!!』
『ああ・・すまない、シャマル』
『なんなんだよあいつ・・・滅茶苦茶だぞ・・・』
『怪我はないが、身体も動かん。あの爆発は虚仮脅しのようだが、実力は本物だ』
『シャマル、見つかるなよ』
『大丈夫よ。このクラールヴィントの結界で見つかるわけが・・・・』
そう言ってシャマルが自身の指輪を見、そして蒔風に視線を戻したところで言葉が止まった。
『どうした?シャマル』
『皆、今すぐに転送するわ!!場所はバラバラに!!各自で家に戻ってきてね!!!』
『それはいいが、どうした!?』
『見つかったわ!!!』
『なに!?』
そう、言葉が止まった理由。
シャマルが蒔風を見たとき、蒔風の視線が、真っ直ぐこっちを向いていたのだ。
グワリ、とかっ開かれた瞳、無機質な表情に、口だけがグパア、と笑っていた。
ミツゥケタァ・・・・・とでも言わんばかりに。
ドォウ!!!!
蒔風がビルの屋上を飛んで、とんでもない勢いで迫ってきた。
しかも依然として表情そのままに顔と目は真っ直ぐにこっちを向いていた。
「逃がさんぞコラァ!!!」
「きゃああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
シャマルがお化け屋敷に入った女の子のような悲鳴を上げた。
しかもダバダバと涙をこぼしながら。
これではどちらが悪役かわからない。
・・・・・・・確実に蒔風が悪っぽいが。
「リンカーコア、ヲォォォォォォォォォォォイ゛ィィィィィィィィィデェェェェェェェェェゲェェェェェエエエエエエエ!!!!!!」
「ひいいいいいいいいいいい!!!!!」
蒔風がシャマルを捕まえようと手を伸ばすが、それよりも一瞬早く転移魔法で彼女は消えてしまった。
どうやら他の三人も転移してしまったようだ。
「逃げられた・・・脅かしすぎたかな?」
蒔風は他のみんなと合流しに、また屋上を跳ねた。
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「なのはのリンカーコアの三分
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