第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはA's 〜始まりはいつも突然、なの〜
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イド！！」
蒔風がディケイドに変身する。
両手をパンパンと合わせて手を払う。
「な！？先程とは違う姿・・・」
騎士が驚愕と共に切り掛かってきたのを、ディケイドがソードで受け止めた。
[Attack Ride---SLASH！]
カードによって分身した剣身が騎士に襲い掛かる。
が、その攻撃をすべて受けたうえで騎士が訊いた。
「お前は魔導師でも騎士でもない！何者だ！」
「そうだな。この世界じゃ、「救世主にして破滅の者」らしいが？」
「なに！？」
バキィ！
数回打ち合い、騎士が空に舞う。
どうやら空を飛べるようだ。
「ヴィータ！ザフィーラ！こっちへ！！三人でこいつを潰す！」
「シグナム！？」
「了解した、行くぞ！」
ヴィータと呼ばれたハンマー少女と、ザフィーラと呼ばれた武人がこちらに向かう。
「シグナムっての？強いねぇ」
ディケイドがぼそりと呟く。
「でもそう簡単にやられるわけには・・・いかないよなぁ？」
ヴォオン！！
ディケイドがカードを取り出す。
「行くぞ！！レバンティン！！」
「打ち砕く！！グラーフアイゼン！！！」
「おおおおおおああああああああ！！！！」
上空ではシグナム、ヴィータ、ザフィーラが魔力を込めている。
見るとシグナムとヴィータのデバイスから空薬莢が飛んでいた。
ザフィーラはデバイスを持ってはいないらしい。
(あのデバイス・・・確か・・・)
「「「はああああああ！！！！」」」
蒔風が考え込んでいると、三人が同時に攻撃してきた。
右から順にザフィーラ、シグナム、ヴィータである。
ザフィーラはキックで、シグナムは炎をまとった剣で突っ込んで来て、ヴィータは赤い魔力に輝く巨大な鉄球を打ち放ってきた。
「おっと！！」
[Final Attack Ride---DE DE DE DECADE！]
「もう一丁！！！」
[Attack Ride---ILLUSION！]
ディケイドがカードをバックルに装填する。
するとまずシグナムに向かって等身大の大きさのホログラムカードが幾重にも現れていく。
そして二枚目のカード、イリュージョンでディケイドの姿が三人になり、ザフィーラとヴィータにもカードが伸びる。
三人のディケイドが構える。
シグナムに向かうのはソードを、ザフィーラには跳躍の姿勢、ヴィータにはガンを向ける。
「な！？」
「なに！？」
「ぬぅ！？」
三者三様に驚く。
が
「「「はああぁぁあああああ！！！！」」」
それでも三人はディケイドを一斉に倒してしまおう
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