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戦姫絶唱シンフォギア〜海神の槍〜
EPISODE10.月の塔
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う。さて、一度戻って来て欲しい。フォルテ君の歓迎会をしたい。キョウヤ君や美冷君にもしたのにフォルテ君にしないのは平等性に欠けるからな。』
弦十郎の言葉にフォルテは震えている。
「勘違いしないで、姉さん。この場合の君はさんにあたいする単語だから。」
キョウヤ達はフォルテを引きずって二課に戻った。

「私が用済みってどういうことだよフィーネ!」
「解らないのかしら?あなたは邪魔なの。もうカ・ディンギルは完成した。あとは私が動けば終わりなの。」
フィーネはソロモンの杖からノイズを呼び出しクリスにけしかける。
「チッ!」
クリスは逃げて行く。
「さて、ガングニールとトライデント。2つの融合症例から聖遺物との融合に負担がないことは立証済み。それなら─」
フィーネがそう言った瞬間、アメリカからの軍人が押し寄せて来る。
「我々にとってお前はもう用済みだ。死んでもらうぞ、櫻井了子。」
軍人達は一斉にフィーネを発砲。フィーネはその場に倒れる。
「よし、退くぞ。」
軍人の一人がそう言うと、フィーネは立ち上がる。
「お前達は何時もそうだ。自分達にとって都合のいい時はデータを不必要に搾り取って、邪魔になったら即殺す。本当に愚かで野蛮な種族だ。」
フィーネはそう呟いた。

「さて、フォルテ君、ようこそ我らが二課へ!君の事は以前美冷君からも聞いていた。是非とも我々と協力してくれないか?」
「……ボクは元々そのつもりです。」
弦十郎とフォルテは握手し、軽く会釈した。
「あれ?了子さんは?」
「了子さんなら、今朝から見ていないわよ。」
響の質問に友里オペレーターは答える。
「やはりそうか。地球でノイズを大量に放っているフィーネと名乗る阿呆女の正体、俺達は櫻井了子と踏んでいる。その件オッサン達はどう思う?」
「了子さんが?そんなわけ無いでしょう。」
「立花の言う通りだ。何を考えている。」
キョウヤの言葉に響達は否定するが、
「キョウヤ君は、何を証拠に聞いているんだ?」
弦十郎はキョウヤに質問した。
「以前にも言ったと思うが、俺達の後ろには俺達の世界のフィーネが居る。そして、ここからが重要な話だが、シンフォギアの技術はフィーネしか作れないんだ。何故なら、シンフォギアの技術はフィーネが生存していた先史文明期の技術だ。まさか、ただの研究者が偶然見つけたと本気で思っていたなんて言わせないぞ。」
「なるほどな。俺自身、了子君の事は疑っていた。」
「風鳴司令ッ!」
「師匠!」
「考えてもみろ。どうやれば外部からキョウヤ君達の通信機に盗聴器を仕込め、他にも二課へ悪辣なハッキングが数万に渡って行える。それはここのスタッフ以外にいない。そして、その技術を持っているのが─」
「─そう、あのオバハンってわけだ。」
キョウヤが説明を終えるとエ
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