EPISODE10.月の塔
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事を指摘されちゃうとスッゴく凶暴になっちゃうんだ。あれを見て。」
キョウヤと美冷は説明し、指を指す。その先には震えているフォルテがいた。
「誰が、、誰が男みてえな胸だって?ゴラァ!ボクだってよぉ、好きでこんなぺったんこになったワケじゃねえんだよ!そんだけぶるんぶるん振るわせているあんたには解らねえだろうよッ!」
フォルテは素早く動きクリスの腹にストレートパンチを決める。
「見て解っただろ。胸の話を本気で気にしているんだ。ああなると俺のレリックドライブでも対処出来ない。」
キョウヤが説明している最中もフォルテはクリスの事を盾で殴り続けていた。
「それじゃあ、クリスちゃんは!?」
「まあ、姉さんの怒りが治まるまでは我慢するしか無いなぁ。仕方ないよ、自業自得ってやつだ。」
止めようと考えている響にキョウヤは止めるように説明した。そんな中でもフォルテはクリスを殴り続け、クリスはイチイバルを解除こそしないものの、地面に倒れてしまう。
「……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。さて、フィーネの事についてどれだけ知っているか話してもらおうか。」
フィーネはクリスに近寄るが、
「別に、話すことなんて無いわよ。」
やや離れた所から声が聞こえ、一同が振り向くと金髪の淑女がいた。
「フィーネ!」
「お前が地球のフィーネか!」
クリスとキョウヤは叫ぶ。
「クリス、あなたにもう用は無いわ。あなたじゃあ争いを止める事なんて出来やしない。だって、あなた自身が戦渦の火種を蒔いているのだもの。」
「そんなッ!私は、あんたの言う通りにしていたのに!」
「愚かな娘ね。あんな言葉に騙されているなんて。」
フィーネはそう言い、ネフシュタンの鎧を回収、更にソロモンの杖から大量のノイズを呼び出しクリスにけしかける。
「無用になった道具は廃棄しないとね。」
「──そんなッ!」
ノイズ達はクリスに向かって行くが戦意喪失したクリスは動けずにいた。
「美冷!姉さん!ここは行くぞ!」
キョウヤ達は迫るノイズを全滅させる。しかし、ノイズに気をとられフィーネとクリスに逃げられていた。
「しまった!二人を逃がしてしまった!」
「……気にするな、キョウヤ。フィーネの事はこちらでも聞ける。それよりもクリスさんをどうするかだ。」
「そうだな。見たところ、ありゃあこっちのフィーネに騙されているだけみたいだな。とりあえず、一旦帰ってオッサンに報告だな。」
キョウヤがそう言った途端、
『その必要は無いぞ、キョウヤ君。』
キョウヤの通信機から弦十郎の声が聞こえ、キョウヤは弦十郎と連絡をとる。
「どうしたんだ、一体?」
『クリス君は実は、日本で行方不明になっていた少女なんだ。』
「なるほど、クリスちゃんは誘拐されてフィーネに洗脳教育をされた、ということか。」
『そう考えていいだろ
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