プロローグ〜特科クラス”Z組”〜後篇
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達と対峙して格闘の構えをした。
「さっき、レン達の事を”寄せ集め”呼ばわりした世間知らずな貴族の人達に『貴族だから何でも上である事が当然』という考えが、おバカな勘違いである事を教える為にレン一人でお相手するわ。――――無手のみでね。勿論アイテムやアーツも使わないわ。」
「何だって!?」
「パトリック達を一人で……しかも武器やアーツどころかアイテムも使わずに相手にするなんて、幾らなんでも無理なんじゃあ………」
(あの構えは………)
レンが無手のみでパトリック達と戦おうとしている事にマキアスは驚き、エリオットは戸惑い、レンの構えを見て何かに気づいたリィンは驚きの表情をした。
「なっ!?」
「ぼ、僕達が世間知らずだって……!」
「しかも一人で無手で挑むなんて、僕達を馬鹿にしているのか……!」
一方レンの自分達への侮辱同然の発言にパトリックは厳しい表情で声を上げ、貴族生徒達はそれぞれレンを睨み
「フフン、確かにそれは面白いわね。T組は連戦になるけど、大丈夫かしら?」
サラ教官は口元に笑みを浮かべた後パトリック達に訊ねた。
「問題ありません……!所詮は一人で、しかも男子より力を劣る女子です!女子をよってたかって傷つけるのは誇り高き帝国男児として本意ではありませんが、ここまで馬鹿にされたのですから”教育”をする必要があります……!」
「フフ、そう。でもそこまで大口を叩いたからには、当然レンに負けた時はペナルティーとして放課後にグラウンド10周のランニングもしてもらうけどいいかしら?」
「構いません!4対1なんですから、負ける要素なんてありません!」
「あーあ。あの4人はご愁傷様だね。」
サラ教官の確認の言葉にパトリックが答えるとフィーは呆れた表情でパトリック達を見つめていた。
「では、これより、T組とレンによる4対1の変則的な人数での模擬戦を開始する。双方、構え。」
そしてサラ教官の指示によってレンとパトリック達はそれぞれの武器を構え
「―――始め!」
サラ教官の号令を合図に模擬戦を開始した!
「こんな茶番はさっさと終わらせるぞ!君達二人で一気に決めたまえ!」
「はい、パトリックさん!」
「貴族の”教育”を教えてやる……!」
パトリックの指示に頷いた貴族生徒達の二人はレンに向かって突撃して順番に攻撃を繰り出した。
「ハアッ!」
「うふふ♪それっ!」
「グッ!?」
「セイッ!」
「甘いわよ♪えいっ!」
「ガッ!?」
しかしレンは順番に繰り出された攻撃を身体を僅かに横にずらして回避した後反撃にそれぞれの背中に籠手をつけた拳を叩き込んだ。
「クスク
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