プロローグ〜特科クラス”Z組”〜後篇
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の事を”天才”って言う?」
「………なんだかどこかの誰かさんと微妙に似ているな。」
「おい………まさかとは思うがあんな生意気なガキと俺を一緒にしていないだろうな。」
「………そういう所も全然変わっていないね。」
笑顔を浮かべて答えたレンの自画自賛を聞いたリィン達が冷や汗をかいている中、アリサはジト目でレンを見つめ、ジト目のマキアスに見つめられたユーシスはレンを睨んで答え、フィーは呆れた表情で呟いた。
「うふふ、久しぶりね、シル―――いえ、今は猟兵のお仕事は”休業中”だから”フィー”って呼んだ方がいいかしら?」
「………ん。こっちもそっちの事は”前の時”のように”レン”って呼んだ方がいいんだよね?」
「ええ、そうしてちょうだい。」
自分達の事を気にせずに意味深な短い会話のやり取りをしているレンとフィーの様子にリィン達は再び冷や汗をかいた。
「コホン。レ〜ン………?学院に来るのが随分と遅かったけど、一体どこで油を売っていたのかしら〜?」
そして咳ばらいをしたサラ教官は顔に青筋を立てた状態で笑顔を浮かべてレンに問いかけた。
「別にどこにも寄り道していないわよ?クロスベルからAM9:00発の列車で帝都まで向かって、帝都でランチを取った後に列車でトリスタに来たのだから。」
「クロスベルだって!?な、何でリベール王国からの留学なのにクロスベルから来るんだ!?」
レンの説明を聞いて驚いたマキアスは困惑の表情でレンに訊ねたが
「うふふ、それは”乙女の秘密”よ♪」
レンは笑顔を浮かべて答えを誤魔化し、その様子にリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「あんたね……!クロスベルだったら、国際空港もあるんだから列車を使わなくても帝都行きの定期飛行船を使えばもっと早く到着できたじゃない………!なのに、何でわざわざ時間がかかる列車で来たのかしら………!?」
一方サラ教官は顔に無数の青筋を立ててレンを睨んで指摘した。
「え?普通に交通費の節約をしただけよ。飛行船より列車の方の運賃が安いもの。」
「少なくても交通費の節約する必要なんてないくらい、稼いでいた癖にそんなあからさまな嘘をつくんじゃないわよ!」
心底不思議そうな表情をして答えたレンの態度に我慢ができなかったのか、サラ教官は声をあげて指摘した。
「うふふ、怒っちゃイヤよ。まあ、遅れたお詫びにレンのクラスメイトになる人達に挨拶代わりに面白いものを見せるから、それで許してくれないかしら?」
「お、面白いもの……ですか?」
「フン、一体何を見せるつもりだ。」
レンの答えが気になったエマは戸惑い、ユーシスは鼻を鳴らしてレンを見つめた。するとその時レンはパトリック
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