負けず嫌いな長波
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ー浴場ー
木曾「ふへー、飯の前に風呂ってのも中々良いもんだー」
天龍「よぉ、木曾」
木曾「天龍?お前今日遠征とかなかったんじゃないのか?」
天龍「駆逐艦の練度上げ」
木曾「あー、ご苦労さん」
天龍「おうよ。お前ル級相手に肉迫したらしいじゃねーか、しかもフラグシップだったんだろ?」
木曾「そりゃ駆逐艦がヲ級を沈めたり、動けない空母を庇うためにル級に立ち向かってたら、ほっとけねーだろ?長波と夕雲のヤツ、無茶苦茶な動きしてよ…」
天龍「あの2人なぁ、遠征中にチ級がちょっかいかけて来た時も返り討ちにしてた」
木曾「あー、あの時にボロッボロになって帰ってきたのはそういうコトがあったからなのか。長波は負けず嫌いなイメージ有るが、夕雲はそんな感じじゃないな」
天龍「そうそう、こないだ長波と腕相撲したんだけどよ、あいつ何回負けても諦めないのな。始めは手ェ抜いてたんだけど、長波が諦めないもんだからオレもマジになって思いっきりやっちまって」
木曾「大人気ないな」
天龍「だってよぉ、何回負けても果敢に挑んでくる相手に手加減なんて失礼だろ?」
木曾「そらそうだが。んで、本気出してどうした?」
天龍「思いっきり長波の手をテーブルに叩きつけちまって」
木曾「大丈夫なのかそれ」
天龍「長波のヤツ泣くの我慢して、歯ぁ食いしばって苦笑いしながら、また腕相撲しようぜって言って去っていったんだ」
木曾「相手がそんなふうになるって、お前どんだけ馬鹿力なんだ」
天龍「ば、馬鹿力って、艦娘みんな本気だしゃ馬鹿力出るだろっ」
木曾「しっかし、負けず嫌いだなぁ」
天龍「だろ?んでその後オレは夕雲と龍田にしこたま説教され、お詫びに夕飯奢った」よ
木曾「ん?食堂で食わなかったのか?」
天龍「ああ、港に停泊してたときの話だからな。港の近くにあった店に行ったんだよ」
木曾「へぇ、今度オレにも奢ってくれよ」
天龍「良いけどよ、タダで奢るワケにゃいかねぇな」
木曾「んじゃ、今度の合同演習でどっちが多く相手の艦娘に弾当てられたかで勝負して、負けた方が奢る、それで良いか?」
天龍「今度の演習って…何時になるやら…まぁ、それで良いぜ。約束な」
木曾「ふぅー、腹減ってきたし、そろそろ上がるかぁ…ん?何だ?」
天龍「お前、少し胸デカくなったか?」
木曾「なっ何いっとんじゃボケっ!」
天龍「げふっ!ば、馬鹿野郎!桶を投げるな!」
木曾「で、デリカシーってもんが有るだろ!」
天龍「んだよー女同士なんだから気にするコトねーだろっ」
木曾「気になるのっ!」
天龍「んあー…オレも上がるか…」
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