2章〜西ゼムリア通商会議〜 第26話
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なる好奇心であんなことをやれるような連中ってわけだね?」
一方ワジは真剣な表情でランディに尋ね
「ああ、あの程度のトラップなんざ連中には挨拶程度ってことだ。その意味じゃ、せっかく戻りはしたが俺一人で連中の動向を調べた方が――――」
尋ねられたランディは溜息を吐いて頷いた後真剣な表情で提案しかけたが
「――――だったら尚更だ。確かに”赤い星座”というのは放置できる連中じゃないだろう。クロスベルへの来訪目的にしてもエレボニア政府との関係にしてもいずれ突き止めて行く必要がある。ただし……あくまで特務支援課としてだ。」
ロイドが制止し、真剣な表情でランディを見つめて言った。
「ロイド……」
「俺達にはランディが必要だし、ランディを一人にするつもりもない。ランディだって、一人で動いて何かできる見込みは無いんだろう?だったら……勝手に動くなんて言わないでくれ。」
「……………………」
「ふふ、相変わらず大した口説き文句だねぇ。」
「で、でもその通りですよ!こういう時に力を合わせるのが特務支援課なんですよね!?」
「ええ、勿論よ。あの教団事件でも、私達は全員の力を合わせて立ち向かった。ランディ、今回も同じではないの?」
「……はは。悪ぃ、つまらないことを言いかけたみてぇだ。」
「ああ、まったくだ。とにかく車もあることだし、今日は支援要請を片付けながら郊外を回ってみよう。アルモリカ村にも足を延ばしてもいいかもしれない。」
「そうだな……俺も今回を機に郊外の地形を把握しておきたいし……」
「フフ……それじゃあ出かけるとしようか。」
ロイドの言葉にリィンは頷き、ワジは静かな笑みを浮かべていた。そしてロイド達は出かける為に次々と入口を出て行ったが、ランディが出ようとした所をロイドが呼び止めた。
「―――なあ、ランディ。」
「ん?なんだ、ロイド。」
「その……お父さんのことだけど。」
「ああ、それか……別に気にすることはねぇぜ?あの世界じゃ珍しくもねぇ話だ。それに、団を抜けた時に俺と親父は縁を切っている。何も感じないわけじゃねぇが……ま、サバサバしたもんだぜ。あの”戦妃”のお姉さんが親父を殺したって話は驚いたが……それだけだ。別にあのお姉さんを恨んでもいねーぜ?星見の塔で初めて俺達と出会った時、あのお姉さんが俺に興味を示したのは多分、それだけ親父がお姉さんに興味を抱かせるほどの強さだったんだろうな。……おかげでその息子の俺まで興味がいってるようだしな。ハハ…………戦いを仕掛けられない事を祈っておかないとな。」
ロイドの言葉を聞いたランディは一瞬驚いた後なんでも無い風に答え、苦笑していた。
「……そっか。でも、気が向いたら色々と聞かせてくれよな?
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