2章〜西ゼムリア通商会議〜 第26話
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が話しちまった。」
「くっ、ランディ……お前な!」
そして笑顔で言ったランディの言葉を聞いたロイドはランディを睨み
(……ロイド。ちょっと動揺しすぎだわ。)
(結構、図星みたいですね……確かに素敵な人だったからわかる気がしますけど……)
(くかかかかっ!もしかして嫉妬か〜!?)
(フフ、あんまりセシルばっかり大切にしているとエリィに愛想をつかされるわよ?)
ロイドの様子を見たエリィはジト目でロイドを見つめ、ノエルは苦笑し、ギレゼルは笑い、ルファディエルは微笑んでいた。
「……コホン。まあ、それはそれとして。その先生に会う前にセシル姉には話を聞いておきたいかな。……ヨアヒムの残した傷跡から病院が立ち直れているかも心配だし。」
「そうね……あ、でも、シズクちゃんは今日は街に来ているのよね?さっきキーアちゃんがギルドに遊びに行ってたし。」
「ああ、今日は一日シズクちゃんと遊ぶんだって張り切って出かけて行ったな。ギルドにいるだろうから時間があったら行ってみよう。」
「ええ、そうしましょう。」
「シズクっていうのはあの”風の剣聖”の娘だっけ?」
ロイド達の会話を聞いていたワジは不思議そうな表情で尋ね
「ああ、ちょうどキー坊と同じくらいのトシになるな。あのお堅いオッサンの娘とは思えないくらいの良い子だぜ。」
「ふふっ……シズクちゃん、可愛いですよね。確か話によると”癒しの聖女”様に治療してもらえる機会があって、盲目だった目を治してもらったって聞きましたが……」
「へえ……まさか盲目を治すなんて、さすがは”癒しの聖女”だね。……ちなみにその話は本当なのかい?」
ノエルの話を聞いて驚いた後ロイド達に尋ねた。
「ああ。教団事件の後、リウイ陛下達との戦いによって重傷を負った警備隊やマフィア達の傷を治療するためにしばらくペテレーネ神官長と共にウルスラ病院に留まってくれてね……それでセシル姉が機会を見つけて、シズクちゃんの目をティア神官長に治療してもらったんだ。」
「おかげで完全にとは言えないけど、目は見えるようになったの。今は眼鏡をかけていればある程度見えるそうよ。……完全でないとはいえ、視力が戻った今、入院する必要もないのだけど、アリオスさんの希望で視力を元の状態にしてほしいらしくて、今も入院しているのよ。」
「そうなんだ……けど、いくら”癒しの聖女”とはいえ、目を完全に治す事は無理だったんだ。」
ロイドとエリィの説明を聞いたワジは意外そうな表情をして呟き
「……まあ半年ほど、ティア神官長やペテレーネ神官長の治療を定期的に受けられれば視力を完全に戻す事も可能だって話だけど、さすがにそれは難しくてな……」
ワジの言葉にロイド
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