2章〜西ゼムリア通商会議〜 第26話
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………何だか無茶を言われそうで、ちょっと怖いな……」
「まあ、あのオッサンの事だからこっちが予想もしていない事をさせると思うぜ。例えばオッサンやルイーネ姐さん達と手合わせ……とかな。」
ロイドの言葉を聞いたランディは口元に笑みを浮かべて言い
「あ、あの司令達と手合わせって……」
「どう考えても無謀としか思えないわよね……IBCの戦いの時も、全員凄い戦闘能力を見せていたし……」
「ギュランドロス達と戦闘なんて、私も正直遠慮したいわ。」
「ア、アハハ……できればそうならないように祈っておくしかありませんよね……」
ランディの言葉を聞いたロイドとエリィは表情を引き攣らせ、エルファティシアは溜息を吐き、ノエルは冷や汗をかいて苦笑していた。
「……だが、もしそんな事になったらなったでいい機会だと思うぜ?……あくまで俺の予想だがギュランドロスのオッサンは叔父貴と同じか、それ以上の強さだ。叔父貴とやり合う前に一度やり合って、どれほどの強さか経験するいい機会になるだろうしな。」
「へえ。そこまで強いのかい、あの新司令は。」
「さすがはあのヴァイスハイト局長が好敵手と認めるだけはあるな……」
「……そうだな。それとウルスラ病院に新たに赴任した教授からか……」
ランディの言葉を聞いたワジは意外そうな表情をし、リィンは真剣な表情で呟き、ロイドは頷いた後呟いた。
「ヨアヒムに代わって薬学と神経科の両部門を引き継ぐ人物……ま、どうしても警戒しちまうな。」
「でも、セイランドっていうのはどこかで聞いた事があるね。確かレミフェリアあたりで有名な名前じゃなかったっけ?」
「レミフェリアの医療メーカーでセイランド社という所があるわね。大公家とも縁のある名家だけどその関係者の可能性はあるかも。」
「うーん、そうなるとそこまで怪しい人物じゃなさそうだけど……―――まあいい。例の薬についての話もあるみたいし、ウルスラ病院にも行かなくちゃな。」
「フフ、君の憧れのお姉さんもいるみたいだしね。ナース服が凄まじく似合ってる聖女様みたいなヒトでしかもあの”英雄王”の側室の一人の上、”本物”の聖女―――”癒しの聖女”の養母なんだって?」
「そう言えばセシル様は現在、クロスベルに滞在しているんだったな……」
ワジは静かな笑みを浮かべてロイドに尋ね、リィンはある事を思い出して呟き
「なっ……!?い、いや、セシル姉は昔からお世話になっているだけで……―――というかメンフィルの軍人であるリィンはまだわかるとして、ワジ!?面識ないのに何でそこまで知ってるんだよ!」
ワジに尋ねられたロイドは驚いた後苦笑したがすぐにある事に気付いて信じられない表情でワジに突っ込んだ。
「ワリワリ、俺
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