2章〜西ゼムリア通商会議〜 第26話
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ない。ただ、エレボニア政府の後押しを受けているのは確実のようだな。」
「通商会議に関係することで何かを行おうとしている……もしくは共和国系の『黒月』やメンフィル帝国系の『ラギール商会』の台頭を抑えるのが狙いでしょうか?」
「ま、どちらもあり得るだろうな。いずれにせよ、通商会議において無視できる要素じゃないってのは間違いなさそうだな。」
「ええ、無論です。―――ちなみに”赤い星座”だが、クロスベル市の周辺にも何度か足を延ばしているらしい。もし、各地を回ることがあればそのあたりの動向も探って欲しい。」
セルゲイの言葉に頷いたダドリーはロイド達に言った。
「―――了解しました。それでは、支援要請に対応しつつ、”赤い星座”の情報収集を行います。」
「何かありましたら各方面に応援に行きますのでいつでも連絡してください。」
「おう、頼りにしてるぜ。」
「遠慮なく頼らせてもらうぞ〜。」
ロイドとエリィの言葉にドノバン達は頷き
「それともう一つ……ツェリンダー局長とノウゲート警視が”また”何か問題行動を起こそうとしたとき、すぐに連絡を頼む。……あの2人の事だ。今のこの状況で”何か”行動を起こす可能性が高い。」
ダドリーは疲れた表情でロイド達に言い
「ハ、ハハ…………了解しました。」
「うふっ♪しっかりと”信用”されているわね、2人は。」
「笑いごとではないですよ……」
ロイドは仲間達と共に脱力した後苦笑しながら頷き、エルファティシアは微笑み、ノエルは疲れた表情で溜息を吐いた。その後ロイド達は支援課のビルに戻って、支援要請を端末で確かめた。
〜特務支援課〜
「緊急度が高そうなのは両警備隊とウルスラ病院からか……でも、あのギュランドロス司令とダグラス教官から呼ばれることになるなんてな。」
「ダグラス教官?警備隊の少尉になった方よね?」
支援要請の内容を見て呟いたロイドの言葉を聞いたエリィは不思議そうな表情で尋ねた。
「ああ、少尉になられる前は警察学校の教官をされていたんだ。基礎体力の向上から格闘訓練、トンファーによる制圧術なんかをみっちりたたき込まれたよ。」
「元々、警備隊のホープとして期待されていた方だったんです。でも、あの前警備隊司令に疎まれて閑職に回されたらしくて……」
「俺も演習で世話になったが凄まじくタフな兄さんだよな。戦闘力でいったら多分、ギュランドロスのオッサン達の次くらいなんじゃないか?」
「なるほど……ずいぶん凄そうな方ね。でも、警備隊との関係を考えると一度お会いしておきたいわね。」
ロイド達の説明を聞いたエリィは頷いた後言った。
「ああ、挨拶がてら行ってみよう。……けど、ギュランドロス司令の支援要請か…
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