第25話(1章終了)
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〜旧鉱山・奥〜
「き、消えた……」
「……今のは一体……」
魔獣が消えるとロイドは驚き、エリィは厳しい表情をしていた。
「ふう、どうやらタダの魔獣じゃなかったみてぇだな。ま、何とか倒せて良かったぜ。」
一方ランディはロイド達に振り向いて安堵の溜息を吐いて言った。
「あはは……さすがランディ先輩。」
「やれやれ。大した戦闘力だね。」
「フフ、どうやらギュランドロス達によって結構鍛えられたみたいね。」
(……彼があの”赤い星座”の団長―――”闘神”の息子、ランディ・オルランドか……)
ノエルとワジは感心し、エルファティシアは口元に笑みを浮かべ、リィンは真剣な表情でランディを見つめていた。
「はは……本当に助かったよ。」
「でも一体、どうして……?」
「いや、リハビリ訓練が完了してようやくお役御免になったから昼過ぎに支援課に戻ったんだ。そしたら、お前らがマインツに向かったって聞いてな。せっかくだから支援課に残っていた車で追いかけたらちょうど騒ぎになってたってわけだ。」
「そうだったのか……」
「それじゃあ、ひょっとして崩落していた入口も……?」
「ああ、マインツの鉱員が総出で撤去してくれたぜ。それで俺だけエルンストと共に先行してお前らを探そうとしたら……ひょっこりコイツまで現れてここまで連れてきてくれてなぁ。」
エリィの疑問に頷いて説明したランディはツァイトに視線を向け
「ウォン。」
視線を向けられたツァイトは吠えた。
「はは、そうか……」
「やれやれ。相変わらずとんでもないね。」
「ツァイト、ありがとう。」
「フフ、さすがは伝説の”神狼”ね。」
「ええ……とても狼とは思えない知能ですよ……」
「うーん、これはお礼にお肉でも買ってこないと……」
ランディの説明を聞いてロイド達がそれぞれツァイトに視線を向けて呟いたその時
「おーい、大丈夫かああ!?」
ガンツの声が聞こえた後、ガンツやマインツの鉱員達がロイド達に近づいてきた。
「ガンツさん、皆さんも……」
「おー、お疲れさん。」
近づいてきたガンツ達を見たロイドは驚き、ランディは声をかけた。
「よかった……無事だったみてえだな!」
「フフ、おかげさまでね。」
「急いで駆けつけてくださってありがとうございました。」
「いや、元々こちらがアンタらに頼んだ事だからな。しかしまさか、旧鉱山がこんな事になっていたとは……」
エリィの言葉に鉱山町は頷いた後周囲を見回して呟き
「俺達のひい祖父さんあたりが掘っていた坑道だよな?」
「こんな風になっているなんて聞いたことなかったけど……」
「そ、
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