第25話(1章終了)
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の様子に気付いていないエリィは頬を赤らめて呟き、エリィの言葉を聞いたロイドは苦笑した後真剣な表情になった。
「そういえば……西クロスベル街道で会った人もエレボニア方面から来たんですよね。あ、そういえば、あの人も赤毛だったっけ……」
「ああ、言われてみれば。」
「レクター大尉とあの子は赤毛でも色合いが違ったけど……考えてみれば、あの子と隻眼の男はそっくりな色だったかもしれない。」
そしてロイド達が話し合っているとある事に気付いてランディに視線を向け
「あれ……」
「ひょ、ひょっとして………」
「はは……―――つまり、俺の赤毛もそいつらに似てるってわけだ。」
視線を向けられたランディは苦笑した後目を細めて言った。
「あ…………」
「……もしかしなくても心当たりがあるみたいだね?」
「……参ったな。――――”そう来たかよ”。」
ワジに尋ねられたランディは溜息を吐いた後凶悪な笑みを浮かべた。
「なあ、ランディ―――」
ランディの言葉を聞いたロイドが尋ねかけたその時、エニグマが鳴る音がした。
「っと、こんな時に……はい、特務支援課、ロイド・バニングスです。」
「――――バニングス、私だ。」
「ああ、ダドリーさん。出張と聞いていましたがお戻りになったんですね?」
「ああ、昼過ぎにな。エマ君から話は聞いた。世話になったようだな。」
「いえ、気にしないでください。それよりも……何かあったんですか?」
「ああ、一応お前達にも伝えておこうと思ってな。――――ルバーチェ跡地の新たな所有者が決まった。『クリムゾン商会』という会社だ。」
「『クリムゾン商会』……ええっ!?『黒月』や『ラギール商会』ではないんですか?」
「連中の裏をかくようにして電撃的に契約が結ばれたらしい。どうやらエレボニア方面からの裏工作もあったらしいな。」
「エレボニア方面から……一体、どういう会社なんですか?」
「帝都で”ノイエ=ブラン”という高級クラブを経営している会社だ。クロスベル市にもその視点が1年ほど前にオープンしている。その会社がクロスベルに本格的に進出してきたわけだ。」
「で、ですが当然、ただの会社ではないんですよね?」
「ああ………オルランドはそこにいるか?」
「ランディですか?ええ、先程合流したので……」
「『クリムゾン商会』についてはヤツから話を聞くといい。―――また夜にでも連絡する。」
「あ……」
ダドリーに一方的に通信を切られたロイドは声を上げ
「ど、どうしたの?」
「何やらキナ臭そうな話をしてたみたいだけど。」
ロイドの様子を見たエリィは戸惑い、ワジは真剣な表情で呟き
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