第25話(1章終了)
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「あの爆薬も……どこで調達したんでしょう?警備隊でもほとんど使われていないものですけど……」
「大方、旧鉱山に残っていた発破を使ったとかじゃないの?ま、僕も火薬についてはあんまり詳しくないけどさ。」
「いや、違うな。」
ロイド達が会話をしていると目を伏せたランディが呟き
「へえ?」
「何か知っているの?」
ランディの言葉を聞いたワジは意外そうな表情をし、エリィは尋ねた。
「入口あたりに漂っていた硝煙だが……調合されて1,2年くらいの新しい爆薬の匂いだった。しかもかなり高性能なヤツだ。」
「そ、そうなのか……」
「でも、よくご存知ですね?」
目を細めて言ったランディの言葉を聞いたロイドは真剣な表情で頷き、ノエルは尋ねた。
「火薬を使った重火器は完全に廃れたわけじゃない。正規軍じゃ滅多に使われないが未だに好んで使う物好きもいる。……特に猟兵団あたりにな。」
「まさか……」
「そ、それって……」
「ま、あくまで可能性の話さ。ちなみに今、火薬式の重火器が一番使われてるのはエレボニアだ。今もラインフォルト社がラインナップを残してるからな。」
「そうだったんですか……」
「フフ、さすがに詳しいね。しかしエレボニアか……イヤな符号が重なるねぇ。」
ランディの説明を聞いたノエルは真剣な表情で呟き、ワジは静かな笑みを浮かべた後考え込んだ。
「ああ……昨日のこともあるしな。」
「何だ、何かあったのか?」
「ええ、実は―――」
ロイド達はランディにレクター特務大尉と再会した経緯を説明した。
「―――あの遊び人、エレボニアのスパイかよ。どう考えてもタダ者じゃないと思ったが……」
「単なるスパイというより情報将校と言うべきだろう。通商会議を前にして情報収集をしているだけかもしれないけど………どうも一緒にいた赤毛の子が気になるんだよな……」
「……ふう、あの子ね……」
「フフ、君にとってはトラウマになったみたいだね。」
ロイドの呟いた言葉を聞いたエリィは溜息を吐き、ワジは笑っていた。
「なんだなんだ?色っぽい話かよ。」
「その、実は……」
ロイド達の会話を聞いて興味深そうな表情をしているランディにノエルはレクターと一緒にいた赤毛の少女について説明した。
「………へえ…………………………」
話を聞いたランディは呟いた後呆け
「あ、あの子の話は止めましょう。まったく、イリアさんにセクハラされるリーシャさんの気持ちがわかった気がするわ。」
「ハハ、凄い説得力だな。……でも、いつの間にか懐に入り込まれていたし……ただの民間人じゃないのは間違いないと思う。」
ランディ
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