第25話(1章終了)
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そもそもどうしていきなり入口が崩落したんだ?」
他の鉱員達は戸惑ったり混乱していた。
「……とりあえず、いったん町に戻りましょう。」
「町長さんへの報告と合わせて起きたことを全てご説明します。」
その後マインツに戻ったロイド達は町長達に一通りの事情を説明した。しかし旧鉱山入口の扉を破壊し、爆薬を仕掛けた犯人は明らかにならず、坑道内の異常も説明が付かなかった。その後、もう一度付近を調べて不審な人物がいないか確認した後……ロイド達は警備隊に巡回を要請してクロスベル市に戻ることにした。
〜マインツ山道〜
「ここに来るときにも思ったがホント良い車だよなぁ。こんな車を自分で持てたらナンパし放題じゃねえか?」
ノエルが運転する車の中にいるランディは口元に笑みを浮かべ
「あのな……」
「フフ、アシに頼るようじゃ君もまだまだなんじゃないの?少しは局長を見習ったらどうだい?」
ランディの言葉を聞いたロイドは脱力し、ワジは静かな笑みを浮かべてランディを見つめ
「うぐっ……後輩のクセに生意気な。というか俺だってあのハーレムを作ってる局長のモテっぷりを真似できるものならしたいっつーの!」
見つめられたランディは唸った後悔しそうな表情で言った。
「ふふっ……さすがに分が悪いわね。」
「ランディ先輩のモテ自慢もワジ君や局長にかかれば形無しですね。」
ロイド達の会話を聞いていたエリィとノエルは口元に笑みを浮かべて言い
「こら、ノエル!同じ警備隊出身なのに薄情な。……つーか、お前にとっては他人事じゃねえだろ。フランちゃんの件があるんだから。」
2人の言葉を聞いたランディは意外そうな表情でノエルを見つめた後疲れた表情で言い
「うっ……そ、それは言わないで下さいよ、ランディ先輩〜。」
ランディの言葉を聞いたノエルは唸った後溜息を吐いた。
「そういや、ランディ。課長からスペアキーを借りてもう一台の車に乗って来たんだよな?」
「いつの間に導力車の運転が出来るようになったの?」
「ああ、訓練の合間に一通り覚えちまったよ。お前らも暇みて覚えろよ?なかなか便利なもんだぜ。」
「はは、そうだな。」
「今後のことを考えると覚えて損はないかもしれないわね。」
「うーん、僕はどちらかというと運転してもらう方がいいけどね。」
「あ……」
ロイド達が会話をしていると真剣な表情になったノエルが呟いた。するとロイド達を乗せた車やその後ろにいるエルファティシアを乗せ、リィンが運転する車は旧鉱山への分かれ道を通り過ぎた。
「……一体、何者の仕業だったんだろうな。」
「目的がはっきりしないのが余計に不気味な気がするわね。」
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